現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、新潟県在住67歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
同居家族構成：本人、妻（68歳）
居住地：新潟県
リタイア前の雇用形態：パート・アルバイト
リタイア前の年収：400万円
現在の貯蓄額：預貯金15万円、リスク資産なし
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数：厚生年金40年
現在受給している年金額（月額）
老齢年金（国民年金と厚生年金）：12万4000円障害基礎年金や障害厚生年金（障害年金）：なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金（遺族年金）：なし
その他（企業年金や個人年金保険など）：厚生年金基金3万円
配偶者の年金や収入：国民年金4万円
「たちまち食べていけなくなってしまう」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として「正直言って、この年金の額では生活できない。仕方がないので今はアルバイトをしてなんとか、かつかつに生活している。だが、やがてもっと老いぼれて、アルバイトもできなくなったら、たちまち食べていけなくなってしまう」と語っています。
ひと月の支出は約「22万円」。年金だけでは「年の半分くらいの月で足りない」と回答されています。
「アルバイト代をすべて生活費に」
年金で足りない支出については「アルバイトをして月に6万円ほど稼いで、まるまる生活費にあてている」という投稿者。具体的には「学校の管理員をしている」そう。「もうひとりの（管理員の）人と一週間交代。一週間勤めると次の一週間休み、というサイクルで仕事をしている」と説明します。
アルバイトの収入があっても生活は厳しいとのことで「チラシについてくるクーポン券はできるだけ使っている。ほかにスーパーやドラッグストアなどでシルバーだけ割引になる日は見逃さずに買い物をするようにしている」と普段の買い物から節約を意識してお金を使っているようです。
「本当に体が動かなくなったときどうお金を作ればよいのか」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いに、「もっと貯金をしておけばよかった。やはり、蓄えがあると精神的な余裕がまるで違う」と回答する投稿者男性。また「副業でお金を稼ぐ手段をつくっておけばよかった。年金以外でお金を稼ごうとしても、稼ぐスキルがないと苦しい。仕方がないので今は誰でもできるようなアルバイトをしている」とも。
年金生活での不安や不満を教えてください、との問いにも、「やがて本当に体が動かなくなったとき、どうやってお金を作ればよいのか。それを考えると、とても不安だ。また年をとるにつれて医者にかかる頻度が増えそれにもお金が必要となる。とにかく、お金の不安が一番大きい」と述べられます。
それでも「暇ができたので図書館で借りた本で好きな読書をしたり、アマゾンプライムで映画を見たりしてお金をかけずに楽しむようにしている」と、工夫をしながら年金生活を送っているそうです。
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