現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、東京都在住69歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:69歳男性同居家族構成:本人、妻(65歳)
居住地:東京都
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:1200万円
現在の貯蓄額:預貯金3000万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:国民年金約33年(404カ月)、厚生年金約36年(440カ月)
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):3万9000円老齢厚生年金(厚生年金):17万5000円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
配偶者の年金や収入:年金68万6000円(年額)、私的年金保険60万円(年額)
「残り少ない人生、もっと贅沢をして過ごしたい」
現在の年金額に満足しているか、の問いについて「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として「今のところ普通に生活は出来てはいますが、約40年近く働いてきて、やっとこれから時間を自由に使えるようになったというのに、普通に生きていくだけで精一杯といった状況です。世の中には、その日一日の生活にも苦労している人たちが多くいるということは理解していますが、残り少ない人生です。もっと贅沢をして過ごしたいものです」と語っています。
ひと月の支出は約「26万円」。年金だけで「毎月賄えている」と回答されています。
「夫婦の年金で生活自体はできている」
生活する上で「私と妻の年金で概ね足りています」という投稿者。年金以外の収入については、「現在、仕事はしていませんし、定期的な収入もありません」とのこと。
ただ普段からかなり節約を意識している様子で、「買い物は、安く販売しているスーパーで出来るだけまとめて買うようにしています。車の使用も出来るだけ控えて、自転車を使うようにしています。お風呂の水は3日から4日ごとに変えています。夏場の暑い時期や冬場の寒い時期は近くの市役所に行って過ごし、冷暖房費を抑えるようにしています」と、食費や水道光熱費を中心に、支出を抑えた暮らしを実践されているそうです。
「自由な時間を好きに過ごせるところが年金生活の喜び」
節約志向の投稿者ですが、現役時代の後悔に生命保険があると言います。「現役時代、入社直後の何も分からない時に、(保険会社の)図々しいオバサンたちが社宅に押し寄せてきて、新入社員の私たちを上手く丸め込み、生命保険に契約させられてしまいました。その契約はそのまま退職間際まで放置され、月々の保険料は天引きされ続けていました。保険料は恐らく500万円は超えていたはずです」とかなり高額だったそう。
当時を振り返り「こんなバカな保険に契約しなければよかったと後悔しています」とコメントされています。
とはいえ、今の年金生活については、「なんだかんだ言いましたが、年金のお陰で今は働かなくてもとりあえずは食えていますし、こうしてコーヒーを飲みながらアンケートなんかもできているわけで、そうした自由な時間を好きに過ごせるところが、年金生活が私に与えてくれる楽しみでもあり、喜びでもあります」と穏やかな気持ちで過ごすことができていると回答してくださいました。
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