現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、千葉県在住64歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:64歳男性同居家族構成:本人、妻(61歳)、息子(33歳)
居住地:千葉県
リタイア前の職業:保険業
リタイア前の年収:345万円
現在の貯蓄額:預貯金約150万円、リスク資産50万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:基礎年金31年、厚生年金31年、企業年金15年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):4万4900円(繰り上げ受給)老齢厚生年金(厚生年金):4万8100円(繰り上げ受給)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金2万5800円
配偶者の年金や収入:給与収入260万円(年額)
「全ての物が値上がりして食べていくのがやっと」
現在の年金額について「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として「世の中の全ての物が値上がりしてしまい食べていくのがやっとだ。現在の会社(保険代理店)に17年ほど勤務しているが、両親の介護のため転職できず、赤字続きで安月給のため平均標準報酬額がダダ減りしてしまった。以前は証券・外資系生保にいたのでそれなりに平均標準報酬額は高かった。繰り上げ受給のため24%も(受給額が)カットされたのが大きい」と語っています。
ひと月の支出は3人暮らしということもあり約「30万円」。年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。
「住宅ローンと借入返済のため再雇用で働いている」
年金で足りない支出については「家内と息子の収入で成り立っている」という投稿者。投稿者ご本人の今の雇用状況は、金額は不明ですが「定年を迎えた会社で再雇用。保険代理店で週40時間」勤務されているとのこと。
「住宅ローンと、両親の介護のために(借りた)ローン返済のため働いています。それから17年以上続けているヲタ活のため。AKB48」と続けます。
またご自身のことを「生まれつきのキリギリス人で浪費家である」と表現。
「高いものばかりローンで購入することの連続だった。毎月の積立をしたかったが、きっとそれも使ってしまっただろう。企業年金も自分の支払い分は解約してしまったので、今受け取っているのは会社負担分だ」と振り返ります。
「70歳以降、蓄えが無く食べていけるか大変不安」
自身を浪費家と表現する一方で、日々の支出については、「暖房の温度は20度に設定してサーキュレーターで循環させている。1人分のミルク等はレンジで加熱する。鍋で温めると鍋を洗う水とお湯のためにガスを消費するから。大きな鍋で大量にカレーを作り2~3日食べている。息子は何日で(も)食べられると言っている」と工夫しながら節約している様子がうかがえる投稿者。満足のいかない年金についても、「個人年金(を掛けることは)はできなかったが、少ないながらも(老齢年金や企業年金が)定期的に振り込まれてくるので、生活の足しになりそれなりに助かっている」とコメント。
ただ先のことを考えると、「現在の仕事は70歳までなので、蓄えが無く食べていけるか大変不安だ。仮に息子が結婚すると言っても、何もしてやれない。あとは自分と家内の介護が非常に不安だ。一人息子なのでかわいそうだ」と複雑な感情をのぞかせていました。
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