現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、神奈川県在住70歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
同居家族構成:本人、妻(69歳)
居住地:神奈川県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:700万円
現在の貯蓄額:預貯金1000万円、リスク資産100万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:国民年金、厚生年金(共に年数不明)
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):5万円老齢厚生年金(厚生年金):15万円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金10万円
配偶者の年金や収入:個人年金5万円
「健康保険料や介護保険料などの負担が大きすぎる」
現在の年金額について「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として「健康保険料月5万円、介護保険料2万円を夫婦2人で負担するのは大変です。それ以外に毎月の医療費が夫婦2人で1万円位かかります。更に、家の固定資産税、所得税、住民税を差し引かれ、手元に自由になるお金は月に5万円程度です」と手取りの低さについて説明されます。
ひと月の支出は「飲食代、水道電気ガス代、電話料金、中元歳暮などの交際費等含めて15万円以上かかります」とのことで、年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。
「退職金で建てたアパートの収益で賄っている」
年金で足りない支出については「退職金、貯金をはたいて妻と共同名義でアパートを(ご自宅の)敷地内に建て」、その不動産収入で賄っているとのこと。「アパート収入が月30万円ありますので、固定資産税、所得税、住民税を払っても生活できます」とコメント。
また支出についても、「コロナが蔓延していた4年間(で)、外食は全くしなくなりレジャー費用は少なくなりました。コロナ前は月1回は外食していましたが、今は2、3カ月に1回です。携帯電話は格安スマホに変更し月3000円位の通信料。電気ガス代もポイントがつくクレジット払いにしています。BSテレビ放送も見なくなり月3000円減らしました」とここ数年で節約体質になっているそうです。
「なるべくお金を使わずに老後を楽しむ」
ただ節約をする中でも、「激安スーパーに行くと、前は1回5000円以内で1週間分の食費が収まったのが、以前と同じ食材を買っても5000円を超えるようになって」物価高を感じるようになったと言います。また「年金が増えないのに、来年は健康保険料、介護保険料など社会保険料が増額となり」先々の不安を感じているそう。
そのため現在「(現役時代に)個人年金を月1万円の掛け金で30年かけていて、月5万円、10年支給」されているとのことですが、「大手国内生保の保険で意外に支給額が多かったので、もう少し掛け金を増やしておけばよかった」と後悔している様子。
それでも「健康維持の為に、毎日ウォーキングするのが楽しみ。お金を使うジムには行きません。旅行は宿泊料金が高騰しているので、できるだけ近場の日帰りにしています」と節約しながら年金生活を楽しんでいるとコメントされていました。
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