金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。
現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、福岡県在住67歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:67歳男性
同居家族構成:本人(67歳)、妻(66歳)
居住地:福岡県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:1000万円
現在の貯蓄額:預貯金7000万円、リスク資産3000万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:国民年金9年、厚生年金28年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):5万円
老齢厚生年金(厚生年金):10万円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
配偶者の年金や収入:年金60万円(年額)
「所得税、住民税が非課税水準で社会保険料も低額」
現在の年金額について「満足している」と回答した今回の投稿者。その理由として「所得税、住民税が非課税になる水準で社会保険料もそれなりに低額に抑えられている」と語っています。ひと月の支出は約「15万円」。年金だけでは「年に1~2回足りない月がある」と回答されています。
「月々の不足分は配当金などで賄っている」
年金で足りない支出については「月々の不足分はリスク資産の株投資の配当金や株主優待を活用し、それでも不足する場合は預金の取り崩しで対応している」と回答する投稿者。
年金以外の収入として「仕事はしていないが株投資での配当金が税抜きで(年)30万円位ある」と言います。
工夫としては「現預金だけでは目減りするので、分散投資の一環として株の現物投資をし、キャピタルゲインを目的とする分散投資をしている」とのことです。
「もっと積立していれば今より裕福だったのでは」
投資についてはもともと「現役時代の上司から会社の持ち株会での毎月の積立投資を勧められ少額投資していました」と語る投稿者男性。投資歴は「国内株式投資歴が20年を超え」ているそう。
資産も見事に1億円の大台に乗っているようですが、「今振り返ってみると、もっと積立していれば今より裕福だったのではと少し後悔しています。なぜなら当時勤務していた企業は見事株式上場を果たしたからです」と後悔が残っている様子です。
年金生活となった今でも、「海外国内の機関投資家が証券市場を動かしていると理解してはいるものの、自己責任の下で成果を出せればやりがいがあります」と投資にやりがいを感じている模様です。
なお、年金生活の不安や不満については「人口減少で将来、年金受給者を現状維持で支えられるのか疑問。ベーシックインカム制度が導入され、年金制度が崩壊する時代が到来するのではと疑心暗鬼です」とコメントされていました。
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