現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、埼玉県在住68歳女性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:68歳女性同居家族構成:本人のみ
居住地:埼玉県
リタイア前の雇用形態:パート・アルバイト
リタイア前の年収:250万円
現在の貯蓄額:預貯金約1800万円、リスク資産25万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:国民年金19年、厚生年金22年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):5万5180円老齢厚生年金(厚生年金):4万1337円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
配偶者の年金や収入:なし
「子どもを育てるのにそうせざるを得なかったにもかかわらず」
現在の年金額について「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として「専業主婦や扶養の範囲でパートをしていた時期が長く、子どもを育てるのにそうせざるを得なかったにもかかわらず、第3号被保険者ではたいした額にならず、外で働いていた男性との格差がありすぎる。同じだけの年金額であって然るべきだと思う」と語っています。
ひと月の支出は約「15万円」。年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。
「年金で生活できないのでフルに働いている」
年金で足りない支出について、「年金で生活できないのでフルに働いて生活している。契約社員の収入で生活し、年金は貯蓄」しているという投稿者。具体的な仕事内容は「公共料金の未納整理の事務」だそうで「60歳で職業訓練校に行き、パソコンのmosのエクセル、ワードの資格をとり、今の会社に入った。(最初はパート勤務だったが)4年目に契約社員となり、ボーナスも出るようになった」と、ご自身の努力で今の収入をつかみ取ったことがうかがえます。
月の手取りは「残業含めて17万~20万円位」とのことです。
「この年金では墓に入ってからも通勤してそうだ」
節約にも力を入れているという投稿者。「小さく暮らすことを心がけている。昼はお弁当を持参するか300円以内。エアコンはつけない。夏は扇風機、冬はこたつのみ。旅行には行かない。お風呂はシャワーのみ。夕飯は多めに作って2~3日かけて食べる。電気代は夏でも4000円台。(電気代などが)もったいないので早く寝る」ことを日々実践しているそう。
やはり年金受給額の少なさがネックとのことで「この少ない年金で果たして生きていけるのかどうか」と不安をのぞかせます。
「寿命という不確定要素との兼ね合いなので、どうなるかさっばりわからない不安がある。とりあえず2000万円を貯めたら何とかなるのか? 死ぬまで働くのか? この少ない年金では墓に入ってからも通勤してそうだ」とコメント。
それでも「今は仕事があるので貯蓄が増えることが楽しみ。70まで働き、そのあとどうするか。来年一年かけて模索するが、家にいるのが大好きなので、習い事をしたいと思う」とこれからの生活を前向きに捉えられていました。
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