Q. 介護食を食べている高齢者も、おせちを食べていいですか?
介護食の高齢者でも、おせち料理を食べることはできる?
高齢者が同居している場合や、施設から一時帰宅する場合、一緒にお正月らしい雰囲気を楽しみたいもの。普段介護食を食べている高齢者でも、おせち料理を食べてもいいのでしょうか? 注意したいポイントをご紹介します。
Q. 「普段は介護食を食べているおばあちゃんがいます。新年はお正月らしいものも出してあげたいと思いますが、一緒におせちを食べても大丈夫でしょうか?」
A. 普段の食事にあわせた配慮が必要です。やわらかおせちなどの既製品も活用を
一言で「介護食」と言ってもさまざまなレベルのものがありますので、「噛む力」にあわせて、おせちをアレンジし、そばで見守る必要があります。
普段から自分ではほぼ噛むことができず、「刻み食」や「ペースト状の介護食」を召し上がっている場合は、残念ながら、おせち料理でそのまま食べられるものはありません。おせち料理は見た目の美しさも大事な要素なので、ミキサーなどでつぶしてしまうと雰囲気が味わえなくなります。その場合は、おせちの中でもなるべくやわらかいものをペースト状にし、その上からにんじんやほうれん草などの色の濃い野菜で作ったペーストで、お正月らしい絵を描くといったアレンジがおすすめです。
一方で、慌ただしい年末年始に、おせちの介護食まで作るのは難しい場合もあると思います。その場合は、高齢者向けのおせちを販売している通販サイトを利用するのも一つの方法です。介護食や病気に合わせた療養食を扱う専門業者や、見た目は変わらないのに「舌でつぶせる」程度のやわらかさに加工した食品を扱うメーカーなどのサイトを探してみてください。安全面だけでなくデザイン性に優れたおせちが見つかると思います。
家族みんなに楽しい思い出として残るようなお正月をお過ごしください。