現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All About編集部が実施したアンケート調査から、香川県在住71歳男性のケースを紹介します。
回答者の情報
こちらの男性は、既婚で子どもあり。現役時代のピーク年収は1100万円で、現在の貯蓄額は50万円。71歳時点の年金額(老齢基礎年金や老齢厚生年金などの合計)は月21万円で、その額には「満足していない」と回答しています。「政府は嘘のつき放題である」
年金額に満足していない理由として「年金が入ってきても社会保険料、税金、医療費等、引かれるものが多すぎる」と語る男性。「昔、消費税が3%から5%に引き上げられるとき、消費税が20%になったら北欧諸国みたいに医療費、教育費はすべて無料で年金だけで遊んで暮らせる世の中が来ると当時の政府は言っていた。しかし消費税がその半分の10%になったのに国民の生活は苦しくなるばかり。税金等に関して、政府は嘘のつき放題である」と、年金というより税に対して憤りを感じているようです。
「とにかく借金はしないこと」
現在は仕事をしておらず、年金だけで生活しているとのこと。現役時代の後悔について伺うと「とにかく借金はしないこと」とだけ語った男性。借金に関して悔やんでいるようでした。「1番の方法は国に老後の生活環境を良くさせること」
現在の年金暮らしで工夫している節約術があるかを伺うと「公営住宅で家賃減免制度を利用する。コンパクトカーや軽自動車、カーシェアに乗り換える。食費を抑えるために、スーパーの特売日を狙う。また、老後のお金のルールを作ることも大切。確固たる優先順位を決めることで、無駄な出費を減らせる。しかし、1番の方法は国に老後の生活環境を良くさせることだと感じている」とのこと。今後については「内閣府の『国民生活に関する世論調査』によると、今後の生活において特に力を入れたい項目として、『健康』を挙げた人の割合が71.7%で最も高くなっている。以下、『資産・貯蓄』(38.7%)、『食生活』(38.6%)、『所得・収入』(33.1%)、『レジャー・余暇生活』(30.8%)の順となっているらしいが、やはり健康が一番」と語ってくれました。
※回答者のコメントは原文ママです