家で作った方が経済的! 冷たい麦茶・緑茶の3つの作り方
冷茶は茶葉に素手で触らないなどに気をつければ、比較的安全に作ることが可能ですが、保存方法や外出時の取り扱いには注意が必要です。
■水出し
茶葉に冷水を注ぎ入れ、冷蔵庫で5~6時間放置します。茶葉に水を入れるだけなので、手軽に作ることができます。水道水を使う場合は、一度沸騰させた後、温度を下げた「湯冷まし」を使うと、カルキが抜けてよりおいしく作れます。
■氷出し
茶葉に氷をたっぷり乗せて、溶け出した氷水で茶を抽出します。煎茶などは甘味が強く出ておいしいといわれます。
■温かく淹れたお茶を急冷
茶を濃い目に淹れて、一気に氷の上に注いで急冷します。コンビニのアイスコーヒーのような作り方です。茶道を習っている人には邪道かもしれませんが、この方法なら、抹茶も冷やすことができます。
3種類の淹れ方のうち、オススメの方法は茶葉やお茶を飲むまでにかけられる時間などによって変わります。時間があって簡単に作りたいなら水出し、急いで飲みたい時には急冷、など時間で考えるのもいいでしょう。
手作りの冷茶は安全? 食中毒リスクは低いが保存方法と期間に注意!
水出しや氷出しの場合、お茶を淹れ始めてから5~6時間は放置することになります。そのため、食中毒などのリスクが上がらないか、心配になる人もいるようです。実は、お茶に含まれている「カテキン」というポリフェノールは、食中毒予防に効果があるともいわれています。そのため、不衛生な素手で茶葉やポットの中を触るようなことをしなければ、そこまで神経質に注意しなくても、基本的に安全に作ることができます。
食中毒リスクが上がるのは、できあがった冷茶を保存している期間です。最初は粗熱を取るために室温で放置することが多いと思いますが、粗熱が取れたらなるべく速やかに冷蔵保存しましょう。
冷蔵保存でも過信は禁物。3~4日なら問題ないとするデータもありますし、カテキンの効果も期待できますが、家庭で淹れた冷茶には保存料などが含まれていません。すぐに飲めそうな量を作って、長く保存しないように注意するのがよいでしょう。
食中毒リスクが最も高いのは「持ち歩き」
外出するときに、水筒やペットボトルに手作りの冷茶を入れていく人もいるかもしれません。実は食中毒リスクが最も高くなるのは、これらの持ち歩き中です。高い気温の中で持ち歩く上に、水筒やボトルに直接口をつけて飲むことで、いくらカテキンの効果が期待できるといっても、雑菌が繁殖しやすい条件がそろってしまいます。外出時の水分補給は大切ですが、できれば保冷機能やコップを使って飲むタイプのものを使うようにしたり、外気温にあてすぎないように注意したりするなどの工夫が必要です。
暑い夏、安全でおいしい冷茶をたっぷり飲んで、上手に乗り切っていきましょう。
■参考