Q:宝くじ付き定期預金の注意点と、おすすめの銀行があったら教えてください
「貯金が300万円ほどあります。宝くじ定期預金に預けたいと思ってます。宝くじ付き定期に預ける上での注意点とどの銀行が有利でしょうか?」(30代・男性)宝くじ付き定期預金の注意点とは? どの銀行が有利?
A:宝くじを買わなくても、夢を託せます。受け取れる利息や入出金手数料は注意が必要です
年末が近づいてくると、宝くじに夢を託したいと思う人もいると思います。宝くじを買うお金をかけることなく、宝くじに夢を託したい!人は、宝くじ付き定期預金を検討してみましょう。宝くじ付き定期預金は、一定の金額を定期預金として預金することで、決められた枚数の宝くじをもらうことができます。預金保険制度の対象になりますので、預金者1人当たり、1金融機関ごとに合算され、元本1000万円までと破綻日までの利息等が保護されます。
宝くじ定期預金を取り扱っている銀行は、それほど多くありませんが、地方銀行のインターネット支店・信用金庫などで取り扱っています。取引のない銀行の場合は、インターネットで手続きできます。
また、宝くじ定期預金を預け入れる場合は、ある程度まとまった金額が必要です。最低100万円以上のお金が必要で、預入期間3年以上の場合がほとんどです。原則、中途解約できませんし、中途解約をすると、預入期間が6カ月未満の場合は普通預金金利に、6カ月以上の場期合は、期間により約定利率×40%~90%となってしまいます。したがって、当面使う予定がないお金を宝くじ定期預金を預け入れることが重要です。
2022年11月現在、主に次の銀行で、宝くじ付き定期預金の取り扱いがあります。
【取扱銀行】
- スルガ銀行ドリームダイレクト支店/ジャンボ宝くじ付き定期預金
- 瀬戸信用金庫せとしんインターネット支店/宝くじ付き定期預金「ゆめ紀行」
- 香川銀行セルフうどん支店/宝くじトッピング定期預金
- 大阪シティ信用金庫夢ふくらむ支店/宝くじつき定期預金「夢ジャンボ」
預入金額や、もらえる宝くじの枚数は、それぞれ違いますのでホームページなどを参考にしてみましょう。
例えば、スルガ銀行ドリームダイレクト支店/ジャンボ宝くじ付き定期預金の場合、100万円の預け入れをすると、3年間の預け入れで、合計30枚(10枚×3年間)の宝くじをもらえることになります。
さらに、スルガ銀行は、「連番」「バラ」「連番とバラの組み合わせ」から選ぶことがきます。
「連番」「バラ」を10枚もらえば、最低でも300円は当選します。現在の都市銀行定期預金の金利年0.002%の都市銀行定期預金に300万円を1年預けたとしても60円(税引き前)なので、同じ金額を宝くじつき定期預金に預金して連番で10枚もらえた場合は、お得になります。
宝くじ付き定期預金は、わざわざ自分で宝くじを買わなくても、宝くじに夢を託すことができるので、お得感があると思います。
ここまでは、宝くじ定期預金の魅力を解説してきましたが、デメリット(注意点)もあります。
これらの銀行を、日頃メインに利用していない人は、満期金や当選金を引き出すときに、自分がメインに利用する銀行(他行あて)に送金することになると思います。その際の振込手数料には注意が必要です。
例えばスルガ銀行の場合、ATMから3万円以上、他行あてに送金する際の手数料は、現在550円ですが、2023年1月16日からは660円(税込)が必要になります。インターネットバンキングの場合ですと330円(税込)。また、スルガ銀行に預金(入金)するときは、次に挙げる銀行ですと手数料はかかりませんが、そのほかの銀行の場合は振込手数料がかかります
●スルガ銀行への預け入れ手数料が無料の銀行
スルガ銀行のATM、ゆうちょ銀行のATM、セブン銀行のATM、イーネットマークのコンビニ
ATM、タウンネットワークサービスのATMイオン銀行のATM
利息や当選金がもらえても、他行あての振込手数料等がかかることがあるので、利便性も考えて検討してみましょう。
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監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)