男のこだわりグッズ

「木の芽」が豆とお湯の量を教えてくれる!安価なコーヒー豆でも簡単においしく淹れられるかわいい名品

+d アッシュコンセプトのコーヒードリッパー「キノメ セラミックコーヒーフィルター」は、セラミック製のドリッパー自体がフィルターになっている製品です。セラミック製のフィルターの中でも、ここでしか作れないという波佐見の窯元で焼いた土臭さの無いきめ細やかなフィルターで、簡単においしいコーヒーが淹れられます。植木鉢をイメージしたデザインが機能と融合している名品です。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

男のこだわりグッズガイド

コーヒーは丁寧に淹れれば大体おいしい

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+d アッシュコンセプト「キノメ セラミックコーヒーフィルター」5500円(税込)。磁器製。サイズはフィルター部が約W90×D90×H65mm、スタンド部が約W100×D100×H5mm。

これは、日本茶も紅茶も中国茶もコーヒーもそうですが、良い豆や茶葉を使って丁寧に淹れれば、それなりにおいしく飲むことができます。基本は、カップや道具類をきちんと温めること、豆や茶葉をケチらず使うこと、水道水ではなく浄水器を通した水などを使うこと。これらを守れば、道具は、実は何を使っても構いません。

例えば、コーヒーを淹れるのに、ペーパードリップは、とても合理的で簡単で、失敗が少ない方法です。素人でも、数週間の練習で、高級コーヒーメーカーや、コーヒーチェーンのコーヒーよりもおいしいコーヒーが淹れられるでしょう。何といっても、使う道具が少ないので、洗い物も少なく、豆も捨てやすく、道具も安価に手に入ります。あとは、自分に合った、好みの豆を見つけるだけです。

リーズナブルな豆を手軽においしく淹れたい

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本体自体がフィルターになっているので、付属のスタンドを乗せたカップやサーバーの上に置いて、直接豆を入れ、お湯を注ぐ。スタンドの切れ目からカップの中が見える仕掛け。

とはいえ、おいしいコーヒー豆はそれなりの値段がします。100gで1000円以上の豆を毎日飲むというのは、あまり現実的ではありません。おいしい豆はここ一番というときだけにして、普段飲みは100gで500円前後くらいに収めたいところです。例えば、スターバックスで私が好きなエチオピアのミディアムローストなら、250gで1436円(税込)。毎日数杯のコーヒーを飲むなら、この辺りが上限ではないでしょうか。

そして、毎日のことなら、あまり丁寧に淹れてもいられません。そういう時に、筆者が愛用しているのが、+d アッシュコンセプトの「キノメ セラミックコーヒーフィルター」です。セラミックなどの土の焼き物のドリッパーも最近は増えてきています。焼き物が多孔質であることを活かした、ドリッパー自体がフィルターにもなる構造は、フィルター自体のろ過機能が高く、モノによっては雑味を取ってくれたりします。

ただ、その分、使い始めは土臭かったり、何度か煮沸してから使う必要があったりもしますが、この「キノメ セラミックコーヒーフィルター」は、いきなり使っても、全く土臭さを感じず、しかも、クセがなく、素直なフィルターに仕上がっていて、扱いやすいのがポイントです。
 

木の芽が豆の量とお湯の量を教えてくれるデザイン

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木の芽の茎に刻まれた1本の線が1杯分の豆の量の目安。その上にある2本線が2杯分の時の豆の量。お湯は、葉っぱのところまで注ぐのを、1杯なら3回、2杯なら6回繰り返す。

特徴的なのは、その植木鉢のようなデザインと、中にある小さなシリコン製の木の芽です。実は、この木の芽には目盛りが入っていて、これで適切なコーヒー豆の分量とお湯の量が分かるようになっているのです。

準備は簡単です。コーヒーカップやコーヒーサーバーの上に、付属のスタンドを乗せて、フィルターいっぱいにお湯を注ぎます。こうやって湯通しすることで、フィルターやカップを温め、フィルターの目詰まりを防ぎます。カップのお湯を捨てたら、フィルターに豆を入れます。豆は中粗挽きにして、コーヒーカップ1杯分(約180ml)なら、木の芽の下の目盛りまで、2杯分なら上の目盛りまで、豆を入れます。そして、豆が浸かる程度のお湯を注いで、40秒ほど蒸らします。これで準備は完了。後は、お湯を静かに木の芽の葉の辺りまで注ぎます。お湯の量は、1杯分ならこれを3回、2杯分なら6回繰り返します。これででき上がり。
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セラミックフィルターは長く使うと、どうしても目詰まりしてしまう。コーヒーの出が悪くなったら、煮沸すると元に戻る。淹れる前と後の湯通しを習慣づけると、少し目詰まりしにくくなるのでおすすめ。

淹れた後は、豆を捨てて、底部分から木の芽を押し出して外し、フィルター本体を流水ですすぎます。このメンテナンスの楽さ、消耗品の無さが、セラミックコーヒーフィルターの魅力のひとつです。
 

コク深くまろやかなコーヒーになるドリッパー

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適当に淹れてもおいしく入るので、専用のポットでなくても大丈夫。日本茶用の急須などでもいい感じにドリップできる。

ペーパードリップだとフィルターが吸い取ってしまう油分もきちんと通してくれるので、コーヒーは香りとコクのしっかりした仕上がりになります。また、土が雑味をフィルタリングしてくれるので、ふんわりと柔らかく入るのも特長です。そのため、良い豆よりも、安い豆を使った方が、普段との違いを感じやすいかもしれません。

実際、よく「雑味」といいますが、コーヒーの複雑な味わいは、その雑味も込みのおいしさだったりするので、良い豆ほど雑味が重要になってきます。また「後味スッキリ」というのも、それはコクに欠けることだったりもするので、それが良いこととは限りません。

ただ、この「キノメ セラミックコーヒーフィルター」の場合、スッキリというより、コクや香りは十分に保って、まろやかに淹れてくれるので、失敗が少ないのがポイントです。手順と分量さえ間違えなければ、お湯は適当に注いでも、ちゃんとおいしく入るので、気軽に淹れられるのが魅力です。

淹れた後の、コーヒー豆の中から生えたような木の芽もかわいらしく、楽しくコーヒーを淹れられるのも良いですね。日常的にコーヒーを気軽においしく楽しんで、インテリア的にも使える、良いドリッパーだと思います。

参考:+d アッシュコンセプト「キノメ セラミックコーヒーフィルター」

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