今回は、東京湾に浮かぶ無人島「猿島」をご紹介。まるで映画の世界に迷い込んだような、非日常体験が楽しめます。
無人島「猿島」とは?
神奈川県横須賀市に佇む小さな島・猿島は、かつて首都東京と横須賀軍港を防衛するために、東京湾岸一帯に築かれた陸軍要塞の遺る場所。石材とレンガが用いられた砲台や弾薬庫などが遺る、まるで映画の世界のような空間に迷い込むことができるのです。 猿島へは、京急線・横須賀中央駅から徒歩15分ほどの場所に位置する「三笠ターミナル」からフェリーで約10分。ぐんぐんと近づいてくる島の姿に胸が躍ります。ゲートから漂うテーマパーク感
島に近づくと見えてくる岩肌は、ゴツゴツとしていて、どこか排他的。しかし、港に降り立つとすぐ目に入る「SARUSHIMA」と書かれたゲートはテーマパーク感もあり、そのギャップに少しほっとする気持ちも湧いてきます。突如現れるレンガ造りの壁
都会では出会わない種類の木々に囲まれた小道を抜け、木漏れ日の中を進んでいくと、突如現れるレンガ造りの壁。絡まるツタや、苔むした石が醸し出す、独特の世界観に心を奪われます。まるで異世界への入り口!?
さらに進んでいくと目の前に現れる、古いトンネル。反対側から差し込む光を頼りに進む暗いトンネルは、まさに異世界への入り口のよう。トンネルを抜けた先は……
トンネルをくぐり抜けるとそこは異世界……なはずもなく、けれども島の台地を覆う、うっそうとしたタブの原生林やスダジイの林、神々しさを放つ巨木など、島ならではの自然の中を進むにつれ、求めていた冒険心が満たされていくのを感じられます。林の先には海が
さらに林を抜けていくと、海に向かってまっすぐ降りていくことのできる階段が。島の側面に降り立つことのできる階段下からは、また違った島の表情を臨むことができます。夏場はBBQや海水浴も楽しめる
豊かな自然と歴史遺産の融合した不思議な場所・猿島。60分ほどで一周できてしまう小さな島ですが、ふと湧いた小さな冒険心を満たすにはもってこいの場所です。夏場はBBQや海水浴を楽しむ人もいて、少しにぎやか。しっとり楽しむなら、あえて肌寒い季節を選んでみてもいいかもしれません。ちょっぴり非日常の世界へ迷い込んでみたくなったら、ぜひ無人島・猿島でプチ冒険気分を味わってみてください。