マネーtips!お金持ちになるための365日

大江英樹さんに聞く「老後のお金不安」をなくす方法

これまでの「実録!マネー賢者の決断」に登場した賢者たちの、お金との上手な付き合い方をギュッと凝縮してご紹介します!

あるじゃん 編集部

執筆者:あるじゃん 編集部

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――これまでの「実録!マネー賢者の決断」に登場した賢者たちの、お金との上手な付き合い方をギュッと凝縮してご紹介します! 第3回は、再雇用をやめてシニア起業をした経済コラムニストの大江英樹さんに、定年前に行った老後のマネーシミュレーションやお金のやりくり術について、お聞きしました。
 

定年前に必ずやるべき! 老後のマネーシミュレーション

定年前にまず、「入り」と「出」を把握しようと思ったわけですね。「入り」のほうは公的年金と、退職金を企業年金として受け取った場合、毎月どれくらい入ってくるんだろうか……ということを全部克明に調べました。
 
「出」のほうの生活費は、家計簿をつけていたんですね。普通に暮らしていたら、だいたいこれくらいだよね、というのを把握していました。それと公的年金の額とを比べてみると、だいたい公的年金で生活できるということが分かったわけです。

それをやらないで「老後が不安だ、不安だ」と言っている方が多いのではないでしょうか。まずはご自身の「入り」と「出」を把握しなきゃダメでしょ!っていう話ですよね。これから定年に向かうという人は、絶対に家計簿をつけなさい! これは絶対ですよ(笑)。

――動画では、マネーガイドの福一由紀さんが「大江さんのここをマネせよ!」という学びポイントを解説してくれているので、ぜひ併せてご覧ください!
 

大江流「お金の三分法」とは

「お金の三分法」と言っているのは、お金の使い道を3つに分けて、それぞれの使い道に合ったお金の出どころを割り当てましょう!という考え方なんですね。
 
いわゆるお金の使い道というのは大きく3つあります。1つ目は日常生活費、2つ目が一時出費や自己実現費、3つ目が医療・介護、あるいは施設の入居費など。
 
この中で絶対に必要になるお金は、日常生活費。これは公的年金でまかなう。公的年金というのは、現時点ではどんなことがあっても死ぬまで支給されるんですよ。だから確実に支給されるお金で、絶対に必要なお金をまかなう。もし、年金が少ないというんだったら、日常生活費を絞って年金の範囲内で生活できるようにすべきです。
 
2つ目は旅行したり、趣味を楽しんだりして暮らすお金ですね。これは60歳以降、働いて稼ぐお金でまかなえばいいんですね。
 
3つ目は必要になるかどう分からないお金。これはそれまで貯めたお金、あるいは退職金などを充てるべきなんですね。なので退職金や貯金は、将来必要になったときのためにとっておくべきで、安易に使っちゃいけないと思うんですね。
 
――以上、大江さんが定年前に行った老後のマネーシミュレーションやお金のやりくり術についてお伝えしました。ぜひ、老後のマネープランを考える参考にしてみてください。

大江英樹(おおえ・ひでき):経済コラムニスト、オフィス・リベルタス代表。大手証券会社で25年にわたって個人の資産運用業務や、確定拠出年金の投資教育等の業務に従事。定年をきっかけに独立・起業。資産運用や企業年金、シニア層向けライフプラン等などをテーマに、新聞や雑誌などへの寄稿、書籍執筆、講演などを行っている。著書『となりの億り人 サラリーマンでも「資産1億円」 (朝日新書)』『知らないと損する年金の真実 - 2022年「新年金制度」対応 - (ワニブックスPLUS新書)』など。
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