お金のこと、難しいですよね。コロナ禍もあって、ますますお金を貯めたい、家計を守りたい、と思っている人もいるのではないでしょうか。皆さんからのちょっとしたお金の疑問にオールアバウトの専門家が回答するコーナーです。今回は、50代で住宅を購入するときの注意点を専門家が解説します。専門家に質問したい人は、コメント欄に書き込みをお願いします。
 

Q:50代で住宅購入をするときの注意点とは

「55歳ですが、住宅を購入したいと思います。ローンは短めに組んだほうがいいんでしょうか? その他注意点を教えてください。貯金2000万円、物件価格と諸費用で3000万円程度。65歳でリタイアします」(55歳・会社員)
 
50代で住宅購入するときの注意点とは

50代で住宅購入するときの注意点とは

 

A:定年後も無理なく返済できる範囲で、借入期間や借入額を決めましょう

高齢になってから住宅ローンを組むにはかなり慎重にならなければなりません。住宅ローンは60歳、もしくは、65歳までには完済したいと多くの人が希望します。銀行から借り入れするときは、完済年齢80歳としている銀行が多いです。

一般的に住宅ローン期間は最長35年です。しかし相談者は現在55歳ですので、完済年齢を80歳とすると最長でも借入期間は25年となります。借入期間が短くなると毎月の返済額が多くなり、生活を圧迫します。住宅ローンをなるべく早く完済しようと、最初から借入期間を短くすると、毎月の返済がかなり苦しくなり、住宅ローン破綻になりかねません。また年金生活に入ると、会社員時代の収入は得られなくなるでしょうから、返済をきちんとできるのかを考えておいたほうがいいでしょう。

万が一ローンの返済ができなくなると、いったんは保証会社が支払ってくれますが、その後は保証会社への返済が続きます。保証会社に返済できなくなると、最悪、購入した物件を手放して競売にかけられてしまう可能性もあります。ローンを組むときには、きちんと滞りなく毎月返済できる金額に設定しなければなりません。

無理のない金額で毎月滞りなく返済するために、借入期間をなるべく長く設定しましょう。そしてお金に余裕があるときに、こまめに繰上げ返済し、なるべく早く完済することが大切です。

現在、繰上げ返済手数料は、インターネットで手続きすると無料としている銀行はほとんどです。ただし、繰上げ返済のし過ぎにも注意しましょう。繰上げ返済のし過ぎで、貯金がなくなり生活費が不足し、キャッシング等をすることになっては本末転倒です。老後破綻の前に住宅ローン破綻になります。住宅ローンを組む前にこれからの家族の収入と支出を把握し、いつごろ家族にどんなお金がかかるのか、赤字にならないかをキャッシュフロー表で確認してみましょう。

また相談者は、物件価格と諸費用で3000万円程度とのことですが、実際に銀行から借りるときは、借り入れする人の属性や自己資金の有無、物件の種別などの項目を、銀行が審査します。自己資金0円として借り入れできる銀行もありますが、銀行での最優遇金利(その銀行で最も優遇された最安金利)で借りることはかなり難しいです。一般的には、借入金額の10%ほどは自己資金を用意したほうがいいといわれています。

相談者は65歳で退職とのことですが、退職後の老後資金も用意する必要があります。自己資金を多くすると、借入金額を少なくできますが、今後の働き方などを家族全員でよく考えてから検討することをオススメします。

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監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)

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