レンジ調理は時短・簡単! コンロより便利なレンジの魅力

電子レンジの危険性・リスク

電子レンジは上手に使えば頼れる時短調理家電! しかし、使い方を誤ると危険なことも……。

ステイホームや在宅勤務が長く続いたことで、それまで外食が多かった人も、自宅で料理をする機会が増えたのではないでしょうか。最初は少し新鮮な気持ちで料理を楽しめたけれど、長く続くうちに面倒になってしまった人もいるかもしれません。鍋やフライパンの洗い物もできるだけ減らして、簡単に短い時間で料理を済ませたくなったとき、大活躍するのが「電子レンジ」です。

インターネットで「電子レンジ 簡単レシピ」などと検索をすると、たくさんのレシピが出てきます。電子レンジを使えば、コンロでの調理のようにずっと火加減などを見ている必要もありませんし、火よりも安全なので、タイマーをセットすれば、出来上がりまで安心して他のこともできます。「電子レンジ調理」は忙しい現代人の自炊の、頼もしい味方と言えるでしょう。
 

「レンジでゆで卵」は危険? レンジ調理で注意が必要な食材

火を使わない電子レンジでの調理なら、子どもでもでき、安全で簡単と思われがちです。また、簡単な料理の代表格として、ゆで野菜やゆで卵などの「ゆでるだけで完成」する料理を思い浮かべる人も多いでしょう。

最近、電子レンジで殻付きのままゆで卵を作ることの可否について話題になっていたようですが、レンジの仕組みとリスクを考えると、レンジで安易にゆで卵を作るのは、危険な行為であると言わざるを得ません。リスクを抑えるためのいろいろな方法はありますが、「ゆでるだけの料理」のすべてが、電子レンジで簡単にできるわけではないのです。一例を挙げると、
  • 生卵
  • 殻つきゆでたまご
  • ぎんなん
  • ソーセージ
など、殻や皮、膜などがついている食材は、電子レンジで加熱すると破裂する恐れがあります。破裂した食材によるやけどなどだけでなく、破裂による衝撃でレンジが故障・破損することもありますので、絶対にそのまま加熱してはいけません。

殻や皮、膜などがついている食材を加熱するのであれば、殻を割ったり、皮や膜に穴をあけたり切れ目を入れたりするなど、食材にあわせて適切な下ごしらえをする必要があります。栗やソーセージは皮や膜を切ればよいですが、生卵は殻を割っても卵の黄身に膜がはっており、そのままでは破裂しやすい食材です。必ずこの膜に穴をあけ、絶対に加熱しすぎないように気をつけて扱う必要があります。
 

電子レンジの危険な使い方・よくある失敗例・リスク

実は卵などの不向きな食材の加熱以外にも、間違ったレンジの使い方があります。よくあるものをご紹介しましょう。

■加熱しすぎによる沸騰・やけどのリスク
液体や食材を加熱しすぎると、液体の場合は突然沸騰して容器からあふれでたり、食材も高温になりすぎて危険なことがあります。あふれたり加熱しすぎたりした液体や食材はかなり高温になっていますので、慌てて片付けようとすると危険です。火を使っていないから安全と考えず、加熱時間は適切にするよう気を付けましょう。

■アルミホイルによる火災リスク
食材と一緒にアルミホイルをレンジで加熱してしまうと、しわや切り目などから火花が出て火災になる恐れがあります。アルミホイルだけでなく、金や銀の装飾のある器も同様に、火花が出る可能性があります。アルミホイルを始め、金属を使ったものはレンジで加熱しないようにしましょう。

■ラップが油分で溶けるリスク
食品や食器にかけるラップ類には、サランラップやクレラップなどさまざまな製品があります。レンジの熱で溶けてしまうことがないよう「耐熱温度140度以上」のものを使いましょう。また、耐熱温度が140度以上の製品でも、カレーやシチューなどの油分の多い料理に使う場合は注意が必要です。食品の油分がつくと、レンジでの加熱中にラップが溶けてしまうことがあります。カレーやシチューなどを温める場合は深めの皿に入れ、ラップと食品が触れ合わないように注意しましょう。

■ラップの張りすぎで破裂してしまうリスク
器にラップをピンと張って電子レンジに入れると、加熱中に空気の逃げ場がなくなり、ラップが破裂して食品が飛び散ってしまうこともあります。少しゆるみをもたせてラップをかけてください。
 

庫内掃除も忘れずに! レンジを安全に使う3つのポイント

上記の注意点を含め、電子レンジを上手に使うためには3つのポイントがあります。
 
  1. 「飲み物」の加熱しすぎに注意
  2. 食品を加熱しすぎない
  3. 庫内はいつも清潔に保ちましょう

加熱しすぎによる飲み物の突沸ややけどのリスクは前述のとおりです。食品の加熱しすぎによる発火や煙が出るなどの危険な状態になる可能性も忘れてはいけません。

そして最後に、庫内をいつも清潔に保つこと。忘れがちですが、電子レンジの内部は使うたびに汚れが付着していきます。可能であれば使うたびに掃除をすることが望ましいのですが、難しい場合は定期的な清掃を心がけましょう。

簡単な汚れであれば、硬く絞った濡れふきんなどで庫内をふき取るだけできれいになります。汚れがひどい場合には、中性洗剤を付けてふき取るのもよいでしょう。ただし、汚れがひどいからといって、ナイロンたわしのようなものでこするのは逆効果。細かなキズができ、そのキズの部分に汚れが溜まりやすくなってしまいます。庫内にキズをつけないよう、やさしく掃除をしましょう。

どうしても汚れが取れない場合は、「クエン酸」を使ったふき取り掃除がおすすめ。クエン酸水をふきんにしみこませて30秒~1分程度加熱し、庫内の汚れを柔らかくした後で、やけどに注意しながら庫内をやさしくふき掃除してください。電子レンジの庫内は、のぞきこまない限り、汚れが気にならない場所ですが、クエン酸でも取り切れない汚れが溜まる前に、こまめに掃除するように心がけましょう。
 
電子レンジは忙しい生活を助けてくれる便利な家電のひとつです。安全に使うポイントを押さえて、うまく活用してください。
 
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