離婚

「ウチの嫁」はアリ?“妻”の呼び方でわかる、“夫”のタイプ

先日、俳優の松山ケンイチさんがTV出演した際に放った言葉が賛否を集めています。松山さんは、自身の伸びた髪の毛について、「自分で切っている。あとは、嫁に切ってもらっている」と発言。この時の「嫁」という表現をめぐって議論になっているようで……

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

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配偶者の呼び方、正解はある?

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先日、俳優の松山ケンイチさん(36歳)がTV出演した際に放った言葉が賛否を集めています。松山さんは、自身の伸びた髪の毛について、

「自分で切っている。あとは、嫁に切ってもらっている」

と発言。この時の「嫁」という表現をめぐって、ちょっとした議論になっているのだといいます。

松山さんは、2011年に女優の小雪さん(44歳)と結婚。当時、26歳だった松山さんは、小雪さんに結婚前提の交際を申し込んだ際、「あなたみたいな“ひよっこ”に(私が相手で)大丈夫なの?」と言われたことも話題になりました。現在は、3人のお子さんにも恵まれ、幸せな家庭を築いているとのことです

 

「ウチの嫁」と呼ぶのは古くさい?

今回の松山さんに限らず、配偶者のことを呼ぶ時に「妻」ではなく、「嫁」と呼ぶ男性もいます。ところが、そのことに対し、抵抗感を抱く人がいるのも事実。配偶者のことを「嫁」と呼ぶことに抵抗がある人の言い分としては、「漢字だと部首の『女へん』に『家』と書くこともあり、『女性は家事をするもの』という古くさいイメージがあって今どきじゃない」「嫁という言葉に、夫や夫の家族に従属している雰囲気が漂う」などという否定的なものがあります。

ところが興味深いことに、私のところに相談に訪れる男性たちを考察すると、自分の妻を「嫁」と呼んでいる男性は、妻のことを「可愛い存在」「愛すべき相棒」といった、ポジティブなニュアンスでとらえているケースが多くみられるのです。ですから、今回の松山さんが小雪さんのことを「嫁」と呼ぶのを知って、「松山さんは小雪さんのことを愛しているんだな」と思ったものです。

もちろん、これは「夫婦関係に問題を抱えていて、私のところに相談に訪れる男性」というかなり偏った条件下での結果なので、一般的な夫婦にすべて当てはまるとはいえません。

 

常識人?「ウチの妻」と呼ぶ男性は……

ですが、「ウチの妻が~」と配偶者のことを「妻」と呼び、一見常識的な対応をしているような男性でも、妻に対してモラハラを働いたりして夫婦関係のトラブルを抱えていることもあります。「嫁と呼ぶから、『夫婦は対等じゃない。夫のほうが偉い』と考えている」「妻と呼ぶから、男女平等の思想の持主でリベラルな考え方ができる」というわけではない、ということです。

 

「ウチの奥さん」と呼ぶ男性は……

ちなみに、配偶者のことを「奥さん」と呼ぶ人もいますよね。これもまた、私のところに夫婦関係の相談で訪れる男性に限ってのことですが、妻のことを「奥さん」と呼ぶ男性の特徴があるように感じます。配偶者のことを「奥さん」と呼ぶ男性の多くは、なぜか自分の妻に対し、いい意味で「頭が上がらない」というか、リスペクトの気持ちが多いという印象があります。


この説に対して異論反論がある人もいるかもしれませんが、呼び方ひとつから夫婦関係の微妙なニュアンスをくみとることは、私たちプロに必須のスキルでもあります。これまで3万5000件の夫婦をみてきた私なりに、配偶者の呼び方から垣間見える夫婦の関係性について分析してみました。
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