アメリカではほとんどの中華料理店で見かける大定番
食事にパンチを与えてくれるホットソース。私の暮らすポートランドには、スモールバッチのクラフトホットソースもたくさんあります。そのなかでもついつい常備してしまうのは、ちょっとジャンキーな雰囲気のフイフォン食品(Huy Fong Foods)の「シラチャー・ソース(Huy Fong Foods Sriracha)」。
アメリカでは大人気の商品で、中華レストランはもちろん、いたるところで活躍するピリ辛の万能調味料です。
カリフォルニア生まれのタイ風チリソース
シラチャホットチリソース(以下、シラチャ)とは、タイ王国のシーラーチャー郡(Si Racha)に由来するとされるチリソース。アメリカでは、「huy fong foods」のシラチャが、商品名だと思われるほどに浸透しています。雄鶏のロゴとソースの赤色、緑のボトルキャップというパッケージは既にアイコン化していて、ハロウィンコスチューム、Tシャツにキャップ、マグカップ、スマホケースやUSBにまで採用されるほどの愛されぶりです。
真っ赤な色が印象的なホットソースの王道
当初はロサンゼルスの中華街での路上販売からスタートしたそうですが、今じゃすっかり全米で王道のホットソース。2018年の売り上げは何と8000万ドル(約88億円)超えだとか。これぞアメリカン・ドリームの象徴です。
真っ赤なチリが主原料
シラチャの主原料は、唐辛子、にんにく、砂糖など。レシピは企業秘密だそうですが、赤いハラペーニョに似た1種類の唐辛子のみを使用し、加熱処理は一切おこなわないそうです。ソースの真っ赤な色は唐辛子の色で、使われる唐辛子の個体によって、多少、辛さの違いがあるそうです。食品添加物としては、保存料としてソルビン酸カリウムと亜硫酸水素ナトリウムが使われています。直射日光などの当たらない涼しいところであれば、特に冷蔵保存する必要はないそうです。
味は辛いですが、激辛ではありません。シシトウやピーマンにも通じる唐辛子の果肉の味に甘みと酸味、最後に辛さが来る感じです。
アジア料理に止まらない万能調味料
中華麺に合わせて
また、アメリカで人気の巻き寿司・スパイシーツナロールや、スパイシーなカクテル・ブラッディメアリーにもよく使われています。他にも、ポップコーンやビーフジャーキーに板チョコ、さらにはクラフトビールといった商品にまでシラチャ風味が登場しています。
ピザにも「シラチャ」
キムチ丼にマヨネーズとシラチャをかけて
写真は、半熟目玉焼きとキムチを乗せたご飯の上に、海苔、醤油、マヨネーズ、シラチャをトッピングした一人手抜き飯ですが、こういうのがときどき無性に食べたくなるのです。
ほかにも組み合わせはいろいろ。日本では「huy fong foods」のシラチャはあまり見かけませんが、他社のものならカルディや成城石井でも販売しているそうです。ぜひいろいろ試してみてくださいね!
DATA
huy fong foods|シラチャー・ソース
内容量:17oz(481g)