それから月日が経ち、奈良本店に足を運んだりしては、少しずつアイテムを増やしています。そのなかで、ここ最近のお気に入りが、今回ご紹介する「ギャザーポーチ」です。ちょっとした小物を入れるのにちょうどいいサイズも助かっています。
手織り、手捺染で仕上げる麻生地ならではの温かみ
「遊 中川」は「日本の布ぬの」をコンセプトに、日本に古くから伝わる素材・技術・意匠と現代の感覚を融合させたテキスタイルを提案するブランド。麻製品から始まり、奈良で300年の歴史を刻む暮らしの道具店「中川政七商店」の姉妹ブランドです。ペンケースもそうですが、「遊 中川」の麻生地の小物はどれもかわいらしく、お店を訪れるたびに手に取ってしまいます。温かみが感じられて、触れているだけでホッとさせてくれるのです。
その理由は、旧製の手積み手織りの麻生地なので、風合いに温かみがあることに加え、手捺染(てなっせん)と呼ばれる手作業による技法で絵柄を染めているから。機械では表現できない独特の温かみが生まれるのです。
ちょうどいいサイズ感と使いやすさが◎
私が最近愛用している「遊 中川」のギャザーポーチは、バネ口仕様なので、片手が塞がっているときでも開けやすいのがうれしいポイント。それに、手のひらにフィットするちょうどいいサイズ感で、ちょっとした小物を入れられるのが便利。例えば、スマートフォンの電源ケーブル、口紅とファンデーション、常備薬や目薬、絆創膏を携帯するのにも重宝します。開口部が広くて奥まで見やすく、物の出し入れもスムーズに行えます。
機能性の良さはもちろんですが、実にシンプルな作りなのに、見た目がかわいいのもイチオシのポイント。クシュクシュとギャザーが寄ったフォルムは、手作り感が感じられ、何ともかわいらしく見えます。
日本古来の柄を中心に、テキスタイルも豊富
数あるテキスタイルの中から私が選んだのは、日本古来から使われている鈴の小紋柄です。優しい色合いの3色の小さな鈴がちりばめられたデザインは、古風過ぎずかわいらしさもありながら、大人が携帯してもしっくりくる上品さを持っています。小紋柄にはほかにも、小花、花唐草、かなえ瓢箪などがあり、五色鹿といった奈良にちなんだ柄も。無地と柄入りの生地を切り替えたものや、季節限定柄、新柄も続々登場しているので、柄違いでコレクションしても楽しめそうですね。
DATA
遊 中川┃ギャザーポーチ 小紋
サイズ:幅12×高さ11.5×マチ4cm
素材:表地 麻100%、裏地 綿100%