1年ほど前に京都取材で偶然出会った「にじゆら」のガーゼスカーフは、私にとってそんな悩みを解決してくれる救世主になりました。
大阪の注染手ぬぐいの老舗「にじゆら」のポップなスカーフ
「にじゆら」とは、大阪・堺で注染(ちゅうせん)という昔ながらの染めの技法を用いて、約50余年、商品を作り続けてきた手ぬぐいのブランドです。ちょうど1年ほど前、雑誌の取材で京都店を取材したのが「にじゆら」との出会いでした。店頭にディスプレイされた手ぬぐいにはポップでかわいいデザインが多く、新鮮に映り、一瞬でトリコになりました。手染めで仕上げられているので、一品一品柄の入り方や色の出方が異なり、味わいがあります。
そのとき、応対してくださったスタッフの方が身に付けていたスカーフ(冒頭の画像)に、私の目は釘付けになりました。ふわっとした自然素材のワンピースの首もとに巻かれたスカーフは、軽く柔らかな印象。
ガーゼ生地を注染技法で手染めしていて、カーキ色を基調としているのですが、デザインがポップなせいか、かわいらしく映りました。よく見るとマドレーヌをモチーフとした柄なんです! 繊細なマドレーヌが重なり合うことでチェック模様が生まれ、動きが感じられます。
「こちらは『旅するにじゆら』シリーズといって、ほかにもポルトガルやイタリア、ベトナムなどをモチーフにしたアイテムがあるんですよ」とスタッフの方が教えてくれました。「日本の手ぬぐいに海外のモチーフをあしらうなんて、なんて斬新!」と感銘を受け、思わず購入してしまいました。
暑い季節ならではの悩みに応える万能スカーフ
それから何度か旅に連れて行っていますが、日傘がさせない場所などでさっと首に巻いて日よけしたり、肌寒いときに巻いてみたりと、なかなか重宝しています。肌当たりが柔らかでチクチクせず、通気性もよく、使用感は快適です。何より軽くてかさばらないので、持ち運びにも便利。また、雨や汗で万が一濡れてしまってもすぐ乾きますし、手洗いOKなので気になりません。すっかり手放せない存在になりました。
つい先日、また京都を訪れる機会があり、そこでまた、新たな柄のガーゼスカーフを連れて帰ってきました。今度はブルーとグレーを基調とした『みなも』型で染めた涼しげなデザインのスカーフ。ファッションや気分に合わせて使い分けたいと思っています。
DATA
にじゆら┃ガーゼ スカーフ madeleine カーキ
サイズ:約35×178cm
素材:綿100%