KYOTOGRAPHIE

今年で第7回目となる「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」

もうすぐ、GWがやってきます。2019年は最大10連休なので、どこかにお出掛けしようと計画を練っている方も多いと思います。そこでイチオシなのが、京都を舞台に開催される国際的な写真祭「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真」。

本写真祭は、国内外で活躍するアーティストによる写真作品やコレクションを、趣きのある歴史的建造物やモダンな近現代建築の空間で展示するもの。感性が刺激されるこの写真の祭典は、大人はもちろん子供も楽しめるので、GWのお出掛けに最適です。

 

 

ポートレイトの巨匠 アルバート・ワトソン

 
KYOTOGRAPHIE 

一つひとつのイメージが力強いアルバート・ワトソンの展示 ©︎ Takeshi Asano - KYOTOGRAPHIE2019 

世界屈指の文化都市である京都。ここで2013年に始まった「KYOTOGRAPHIE」は、回を重ねるごとに好評を博し、2018年の第6回までに累計約56万人の来場者数を集めました。第7回目となる今年は「VIBE」をテーマに、目に見えないものがつながるときに生まれる共振や共鳴を表現するさまざまな展示が展開されています。今回は、そんな「KYOTOGRAPHIE」のなかでも、特に注目したい展示を3つピックアップします。

『VOGUE』で育った私たち世代におすすめなのが、国の重要文化財である京都文化博物館別館を舞台に展開されている、VOGUEなど数多くの著名誌の表紙などを手掛けてきたアルバート・ワトソンの展示「Wild」。彼は存在や事柄の本質を常に見つめながら、探求の旅を続けています。本展では、メインビジュアルにも使われている坂本龍一の写真をはじめ、風景写真や未公開作品なども展示されており、必見です。
 

素晴らしい世界とは? ヴェロニカ・ゲンシツカ

 
KYOTOGRAPHIE 

幸せとは一体何なのか、考えさせられるヴェロニカ・ゲンシツカの作品 ©︎ Takeshi Asano - KYOTOGRAPHIE2019

1984年ポーランド生まれの新進作家、ヴェロニカ・ゲンシツカが手掛けたのは、1950~60年代に撮影されたアメリカのストックフォトを用いたモンタージュで合成した作品。一見、何の変哲もない家族写真ですが、じっくり見てみるとほんの少しのダークユーモアが加味されています。

この時代のアメリカの家族写真は、典型的すぎて不自然さを感じるというゲンシツカは、それら写真を再構築することで、写真の中では幸せそうに見える人々に潜在する、言葉では表現できない葛藤や欲望など、秘められた内なるものを可視化しています。

「What a Wonderful World」と名付けられたヴェロニカの展示は、今日のSNSに見られる、幸せそうなイメージの中で生きている私たちに疑問を投げかけています。
 

印刷所にインスパイアされた金氏徹平

 
KYOTOGRAPHIE 

京都新聞ビルの地下にある印刷工場跡で、金氏の世界観が繰り広げられる ©︎ Takeshi Asano - KYOTOGRAPHIE2019

前回のKYOTOGRAPHIEから会場のひとつとなり、話題をさらったのが京都新聞ビルの地下にある印刷工場跡。今回、ここを舞台に壮大な世界観を作り上げたのが、現代美術家・彫刻家として活躍する金氏徹平。音響や映像を扱うアーティストとともに、かつて新聞を印刷していた工場の痕跡にインスパイアされた作品を発表しています。壁に飛び散ったインクや、新聞からこぼれ落ちたインクなどのイメージに触発され、それらを重ねて抽象画のように表現したものや映像、立体作品など、様々な要素から成り立つ作品を作り上げています。

今回ピックアップした作品の他にも、建仁寺山内の両足院でのアルフレート・エールハルトや、二条城二の丸御殿お清所でのイズマイル・バリーなど、見どころが盛りだくさん! また、サテライトイベントとして公募型プログラム「KG+」、そしてこの「KG+」の応募者から選出された12組の作家を紹介する「KG+SELECT」なども開催中。感性が刺激されること請け合いのKYOTOGRAPHIEを、ぜひGWに訪れてみてくださいね。

 

DATA
KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2019 「VIBE」
会期:2019年4月13日(土)~5月12日(日)
会場:京都市内各所
電話番号:075-708-7108(KYOTOGRAPHIE 事務局)
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