最近、また『ユニばれ』『ユニ被り』が気になる
大好きなユニクロ……ですが、最近、買う機会が減っている!?いえ、以前に比べ、慎重に吟味して買うようになった気がします。どうしてそうなったのか? 考えてみました。
ファストファッションブランドの中でも高品質をウリにしてきたユニクロ。「幅広い年齢層で着られるベーシック」を「低価格」で提供という良心的なコンセプトは世界中で受け入れられていますよね。
でも「高品質なベーシック」はどうしても買い替えを鈍らせます。それは企業としては由々しき問題……。
そこで、有名ブランドとコラボした限定アイテムを展開。「こんなおしゃれなアイテムがこの値段で!」と、コラボアイテムは評判にもなったのですが、アイテムに個性がプラスされてしまうため、かつてユニクロを悩ませた『ユニばれ』『ユニ被り』が再発するきっかけにもなってしまいました。
以前に比べユニクロのイメージが上がっているので、『ユニばれ』への抵抗は低くなってはいるはず。「ユニクロをこんなにおしゃれに着られるの?」なんて評価を受けることだって! でもこの夏、ユニクロのレーススカートを街中で何度も見かけて思ったことは、ここまで多いとどんなにおしゃれに着こなしても、センスを見せつけるのはかなり困難だということ……。
被りが気になる爆発的ヒットアイテムはなぜ生まれた?
どうしてこんな被ってしまうのか? SNSを活用したPRが一因では?と思います。SNSで「ユニクロをこんなにおしゃれに着こなせる」というユーザーが続出しました。「私だって!」と支持者が増え、ヒット商品が生まれるというサイクルに。リブTやUniqloUのTシャツの大流行はまさにその例ですね。
ユニクロで新作を見ると、「あ、かわいい!」と一度は手に取るものの、「でもこれ、被りそう……」と棚に戻したという経験はありませんか?
『ユニばれ』『ユニ被り』しないユニクロ活用法とは
そこで、今!ユニクロを着るときに気にして欲しい活用テクを考えてみました! ガイドがここ数年、ユニクロをたくさん着て感じたことは「実力を発揮する時期」がアイテムによって違う!ということ。それは以下の3つのポイントです。- 被ってもOK前提→今すぐ着るならシンプルなTシャツやパンツ、インナー
- ユニばれしたくない→高品質だから発売から時間がたってもまだ着られる、過去のコラボアイテム
- 被りたくない→今季以外のきれい色
順に見ていきますね。
1.被ってもOK、今すぐ着るならシンプルなTシャツやパンツ、インナー
どこのブランドからも発売されていそうな「当たり前のデザイン」のアイテムなら、ユニクロだということがそもそもわかり辛いですよね。その中でもモノトーンやネイビーなどベーシックカラーであれば個性が消えるのでバレにくいと感じます。
個人的に、アースカラーはユニクロっぽい個性のある色味と感じるので、バレたくない場合は、避けた方がベターです。
高品質の超定番アイテムを低価格で購入できるのは、ユニクロの大きな魅力ですね。
2. バレない、高品質だからまだ着れる忘れ去られたコラボアイテム
2012年のイネスとのコラボパンツに、トレンドっぽいペプラムデザインのトップスをあわせてみました。全く古臭くなく着ることができ、街で同じものを着ている人に遭遇することもありませんでした。
今季のものではないということが「ユニ被り」しないし、「ユニばれ」も気にならなくなるポイントと言えそう。買うときから、来年以降も活用できるかじっくり考えて購入する。ファッションスキルが求められますが、こういう時こそインスタを見て勉強するのもいいですよね。
今、売っているものを今っぽく着こなすことは当たり前。ずっと着られるものを見極めて、安く買い、長く活用する。ここにファッションを楽しむ、編集力の醍醐味がある気もします(ユニクロ側から見て幸か不幸かはさておき……)。
脱線しますが、昔、展開していたジルサンダーとの取り組み「+J」は価格帯もワンランク上で、通常ラインとは差別化された長期品質アイテムの片鱗があったような気もします。トレンドにチャレンジするなら、もう一度、そういったアイテムにトライしてほしいなと個人的には思ったりしています。
3. 被らない、今季以外のきれい色
ユニクロでは毎年モノトーンやネイビーなどの定番色に加え、その年ならではのカラーアイテムも展開されています。ここ数年のユニクロでは、「その年のカラー」が限定色なのか、昨年の色からかぶりがないように、少し濁ったような曖昧カラーが増えています。
この曖昧カラーが、「キレイ色」とも言えず、他のブランドでもあまり見かけない色で、逆にユニクロの色だということを主張してしまう結果に……。色は、濁りの少ない色を選ぶとユニクロと特定し辛くなります。その年のカラーを買うときもできるだけ鮮やか、あるいはパステルのような明るい色を選ぶと良いでしょう。
そしてそれは、その年には着ない方がいいかも。少し寝かせて着ることで被る率は大幅に下げられます。そもそも、旬をズラしても着られる定番デザインを選ぶことをお忘れなく。