SNSでも話題! 春と秋限定公開の瑠璃光院へ
普段は非公開ながら、春と秋の年2回のみ特別公開している比叡山の麓・八瀬の「瑠璃光院」。紅葉の美しい寺院として、2年ほど前からSNSを通じて人気急上昇中で、混雑時は4時間待ちということも! 2018年も4月15日(日)~6月15日(金)の10時~17時に開催されていて、連日賑わいを見せています。こちらは元々、明治期に別荘地として造営され、のちに寺院に改められたそう。約1万2000坪の敷地には、数寄屋造りの建物と日本庭園が配されています。春から初夏にかけては、若葉がみずみずしい青もみじと樹齢数百年を超えるアセビの花々が目を楽しませてくれます。
山門をくぐると数十種類のカエデが青もみじとなって頭上を覆い、数寄屋造りの書院から望む瑠璃の庭では、「瑠璃色に輝く」と称される数十種の苔のじゅうたんを縫って、一筋のせせらぎが美しい曲線を描いて流れます。
書院では1階と2階から庭園を鑑賞することができ、1階からは苔のじゅうたんを、2階からはびっしり若葉をつけた青もみじの木々の緑に圧倒されます。
2階では、窓一面にまるで絵画のように広がる青もみじが黒漆の写経机に映り込み、この寺院独特の立体的な情景に出会うことができます。誰もが机の上にカメラを置き、時間の経つのも忘れてシャッターを押し続けてしまうほど魅力的なのです。
5~6月の週末には予約制の貸切ライトアップも開催
さて、日中の特別拝観では日によって待ち時間が長かったり、混雑の中でゆっくり拝観ができない場合もあるのですが、2018年5月12日~6月10日までの土曜・日曜の10日間に限り、京都洛北八瀬活性化に向けた取り組みの一環で今年初の試みとして、青もみじのライトアップが実施されます。しかも1日150名限定、総計1500名限定の貸切というのが嬉しいですね。私もひと足先に、瑠璃光院のライトアップを拝観してきたのですが、LEDライトの織りなす幻想的なライトアップが灯りを落とした暗闇の奥に浮かび上がり、まるでひとつの映像を鑑賞しているようでもありました。
周辺のライトアップ&比叡山からの夜景も同時に楽しんで
青もみじのライトアップを鑑賞するには、「そうだ 京都、行こう。」の旅行商品「八瀬もみじの小径ライトアップと瑠璃光院 夜の特別拝観」への事前申込が必要です。こちらは叡山ケーブル往復乗車券とセットで、通常終電が18時15分発のところライトアップ日は20時発まで運行されることから、比叡山中腹からの夜景を望むことも!また同時期には、瑠璃光院と叡山ケーブル「ケーブル八瀬駅」のすぐそばに広がる「八瀬もみじの小径」も、初夏としては初のライトアップを実施。約3700平方メートルに渡るモミジの群生地一面に無数のライトが輝き、遊歩道を歩きながら眺めることができます。まるで星をちりばめたような小径に迷いこむのもロマンティックですね。
そして日本一の標高差約561mをケーブルで約9分ほど上ると、ケーブル比叡駅に到着。パノラマ広場からは、遮るもののない京都市街の夜景が一望のもとに。瑠璃光院のライトアップだけでなく、八瀬~比叡の夜景をひとつの流れとして楽しめるのがいいですね。
「瑠璃光院」
・住所:京都府京都市左京区上高野東山55番地
【2018年春の拝観】
・開催日:4月15日(日)~6月15日(金)※期間中無休
・拝観時間:10時~17時
・拝観料:2000円
【八瀬もみじの小径ライトアップと瑠璃光院 夜間棟別拝観】
・開催日:5/12(土)、13(日)、19(土)、20(日)、26(土)、27(日) 、6/2(土)、3(日)、9(土)、10(日)
・拝観時間:19時~20時30分(最終受付19時45分)
・料金:6000円(瑠璃光院夜間貸切ライトアップ拝観料+叡山ケーブル往復乗車券)
・販売方法は以下を参照(要事前予約)
京都洛北 八瀬もみじの小径ライトアップと瑠璃光院 夜の特別拝観
【関連サイト】
「叡山ケーブル・ロープウェイ」