毎日15分、身の回りを整理整頓するだけで「お金持ち体質」

お金持ちになるために特別な能力や超人的な努力は不要!毎日15分、身の回りを整理整頓するだけ。「片づけ」は自分自身と生活を振り返り、本当に大切なモノは何かを教えてくれるきっかけになります。「貧乏スパイラル」を脱して「お金持ちスパイラル」に飛び込むための「片づけ」の奥義を「かたづけ士」を標ぼうする小松易さんに聞きました!

貧乏スパイラルを脱出する片づけ術

貧乏スパイラルを脱出する片づけ術



お金持ちに共通する幸福のスパイラルとは?

なぜかお金が貯まらない、つい使ってしまう……。そういう人のデスク周りや家の中は決まって雑然としていると小松さん。「片づけ力」を身につければ負のスパイラルを脱出できる!

片づけをすることで必要なモノと不要なモノがはっきりとわかる

お金持ちになるためには「片づけ力」を磨くこと。そう言うと、多くの人は意外に感じるのではないでしょうか。仕事柄多くの方にお会いしますが、お金持ちの人たちはほぼ共通してこの「片づけ力」を身につけています。また、整理整頓を実践するようになって、仕事もプライベートもうまく回り始め、収入もアップしたという人もいます。

皆さん、自分の部屋や机の周りをチェックしてみましょう。床やテーブルの上に乱雑にモノが置かれていませんか? 一見整理されているように見えても、棚や引き出しの中が、置きっぱなしの書類や使わない小道具で独占されているという状態になっていませんか?

片づけすることで、気分も良くなり、生活や仕事にリズムが生まれます。さらに必要なモノと不要なモノがはっきりとします。それによってムダな支出が減り、お金の使い方も変わってきます。片づけをすることで結果的にお金力がアップするのです。

家の中から爪切りが7個も出てきた!

現在、私は「かたづけ士」として個人や企業にコンサルタントを行っています。コンサルティングをさせていただいた主婦の方で、部屋を片づけたところ、爪切りが7個も出てきたと驚いていた人がおられました。

ふだんから整理整頓が行き届いていなかったため、爪切りの保管場所がわからず、手元にないとコンビニや100円ショップなどで買ってしまう。爪切りに限らず、こういうことは結構多いのではないでしょうか。

その主婦の方は爪切りだけでなく、使わないペンが100本以上出てきたと言っていました。文具や雑貨など、整理整頓ができていないために無駄な買い物をして支出を増やしているケースは多いはずです。片づけができていれば、すぐに保管場所がわかるし、無駄な買い物をせずに済むはずです。

モノを探す時間だけで膨大なロスが生まれている!

片づけをすることは時間の無駄を省くことにもつながります。以前、ある会社がビジネスパーソンに対してアンケートを行いました。その中で「1日に仕事で書類や文具を探す時間はどれくらいか?」と質問したところ、その平均時間は1日約30分だということがわかりました。かなりの時間、モノを探す時間に割いているのです。1カ月で約10時間、1年で約120時間もロスがある。

かりに時給を2000円としましょう。すると1人あたり24万円のお金が無駄に支払われているということになります。社員30人の会社なら年間720万円、300人の会社なら7200万円もの金額が無駄になっているということになります。

企業のコンサルティングを依頼されると、私はまずこの事をお話しします。もちろん個人の場合も同じです。部屋が散らかっていたら、ものを探すだけで時間と労力を奪われます。その時間分、生産的な活動をしたら、もっと生活は楽しく豊かになるはずです。

片づけを習慣化することで時間配分も上手になる

片づけの意識が定着すると、物事の優先順位が明確になり、時間配分も合理的にできるようになります。段取りが良くなれば、時間を節約し、余裕が生まれる。それによって無駄をさらに省くことができる。

逆に言うなら、片づけの意識がなく、整理整頓ができていないということは、物事の優先順位をつけるのが苦手で段取りも下手な人だということもできるのです。

私が住んでいたマンションで、玄関の脇の手すりのところにいつも傘がびっしりと掛けてある家がありました。夫婦だけで他に家族がいないのですが、十数本もの傘が掛けてあり、しかもそれが増えていくのです。

おそらく、外出前に天気の確認をせず、雨が降ってくるたびにコンビニで500円傘を購入する。それを捨てられずにとっておくのだと思います。ということは天気の確認をする時間的余裕がない人だと想像できます。あるいは段取りを踏んで計画的に行動することが苦手な人なのでしょう。

もちろん勝手な私の憶測ですが、家の中の片づけもあまりできていないのではないでしょうか? 部屋が足の踏み場もないくらい雑然としている家があります。ちょっと移動するのもモノを避けながらなので時間がかかる。それが積み重なると、時間のロスは膨大なものになります。なにより精神的にもストレスが溜まるはずです。

その余裕のなさが、お天気の確認などの準備不足につながり、余計な支出につながるわけです。モノの乱雑さが時間のロスにつながり、お金のロスにつながる。それによってさらにモノが増え、混乱が増していく──。「負のスパイラル」に入っていく事になるのです。

「モノが増えてお金が無くなる」パターンに陥っていませんか?

逆にお金持ちの人たちはどうか? 多くの人が指摘しているように、お金持ちの家ほどモノが少ない。必要なモノを必要なだけ買い、無駄な買い物をしません。優先順位がしっかりできているので、不要なものを買わず、無駄な支出を抑えることができる。余計なモノも増えないので、雑然とすることもなく空間も頭の中もスッキリと整理ができているのです。

「モノが増えてお金が無くなる」。負のスパイラルに陥った人のまさに落し穴がこれです。その負のスパイラルを断ち切り、お金持ちのスパイラルに入らなければいけません。そのために何をするか? 

「片づけ」はまさにそのきっかけであり、特効薬です。しかも特別な能力や才能がなくとも、誰もがやろうと思えばすぐに取り掛かれるものでもあります。その具体的な方法と、驚くような効果を、実例をあげながら次回からお話していきましょう。

★第2回『「1日15分整理術」で誰もがお金持ち体質になれる』はコチラ


教えてくれたのは…
小松易(こまつ・やすし)さん


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北海道出身。日本初の「かたづけ士」。大学在学中に交換留学で行ったアイルランドで「トランク1つで生活」できることに衝撃を受けて帰国。以来モノと人の関係を探求する。仕事で頑張りすぎがたたって倒れ、仕事の仕方、人生のあり方を見直す。2005年に会社を退職し独立、片づけられない人、片づけが苦手な人に個人カウンセリング&コーチングを提供する。その後、片づけの効用とノウハウをもとにコンサルティング業務を展開、銀座に『スッキリ・ラボ』を開業する。

以後、個人や企業向けにコンサルティング、セミナー、講演などを行い、これまで延べ2000人以上に片づけ指南、指導を行う。「かたづけ士」としての活動はマスコミでも取り上げられ、テレビ東京「ガイアの夜明け」をはじめ、NHKなどの番組に出演、話題となる。近著に『1日1分! お金も時間も貯まる片づけの習慣』(祥伝社)、ほかに『たった1分で人生が変わる 片づけの習慣』(KADOKAWA)、『超・オフィス整理術 仕事ができる人はなぜですくがきれいなのか』(マガジンハウス)など多数。

取材・文/ビルドゥングス

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