世界最大級の広さを誇る宝飾店としてオープン!
世界で初めて真珠の養殖に成功し、1906(明治39)年から銀座の中心地・4丁目に本店を構えてきた日本が誇るハイジュエラー『ミキモト』。しばらく建て替え工事に入っていましたが、売り場面積がこれまでの約2.5倍と世界最大級の広さを誇る宝飾店となって2017年6月1日(木)グランドオープンします。地上12階の建物は、銀座4丁目でもひときわ目を引く涼やかな外観。三重県鳥羽の海の博物館や高知県の牧野富太郎記念館、とらや東京ミッドタウン店などを手がけてきた東京大学名誉教授の建築家・内藤廣さんが担当したファサード(正面外観)には約4万個のガラスピースが使用され、内藤さんの「思い描いたのは、穏やかな春の海の輝き。朝と夕に銀座通りをかすめるように差し込んでくる光を掬い取り、キラキラと輝く水面のような美しさをファサードで表現しようとしました」という思いそのままの建物が出現しました。
普段使いのネックレスから7000万円のハイジュエリーまで!
1階~6階が売り場。各フロアの構成は以下の通りです。【7階 ミキモトホール】
新作ジュエリーの展示会や、企画展などを開催するイベントスペース。
【6階 ブライダルサロン】
真珠のイメージが強いミキモトですが、実はダイヤモンドの研磨機をヨーロッパから初めて導入したジュエラーという歴史もあり、ダイヤモンドに対する造詣も深いブランド。エンゲージリング、マリッジリングの種類も豊富で、フロアに多数設えられた半個室でじっくり商品を選ぶことができます。
【5階 サロン・ド・ミキモト】
ミキモトの歴史が育んできた技術とデザイン力を結集した、全て手作りの一点ものというハイジュエリーのフロア。
【4階 パールネックレス】
「ミキモトといえば!」のパールネックレスを取り揃えたフロア。冠婚葬祭など様々なシーンで活躍してくれる一連のネックレスから、ロングネックレス、中には洋服のように着る真珠まで、パールをふんだんに使った商品が並びます。
【3階 ジュエリー、サービスデスク】
ダイヤモンドやカラーストーンを使ったカジュアルなジュエリーのフロア。熟練の糸替え技術や宝石鑑別師の資格を持つスタッフが常駐するサービスデスクも。
【2階 ジュエリー】
真珠を使ったカジュアルなジュエリーのフロア。一粒パールのネックレスやピアスなど、普段使いできる品々が並びます。
【1階 ジュエリー】
ミキモトが誇る驚くほど高級なジュエリーや、最新のコレクション、アート性の強い個性豊かな商品などが美しくディスプレイされたフロア。
芸術品のような商品以外にも見どころいっぱい!
商品の美しさ、品質、お値段の幅広さにも圧倒されるミキモト銀座4丁目本店ですが、世界に名を馳せる日本を代表するジュエラーとあってジュエリー以外の見どころも多数。例えば5階のサロン・ド・ミキモトは、ミキモトがパリ万博(1937年)に出品した帯留やブローチ、リングなど12通りに使うことができる多機能ジュエリー・矢車のモチーフを天井と床にデザイン。壁には美しい真珠を育む海の泡や波をイメージしたデザインの西陣織が装飾され、ハイジュエリーを扱うフロアらしい面持ちとなっています。
6階のブライダルサロンには、四ツ葉を含むクローバーをモチーフにしたラリックの光り輝くシャンデリアが。半個室の仕切りにもクローバーがデザインされ、ハッピーオーラいっぱいのフロアに仕上がっています。
また1階から2階に上がる階段には左官技能士・挾土秀平さんによる波をイメージした作品が。
2階から3階に上がる階段の壁面には、金型をスズの板に打ち込んで模様を描き出す特殊な技法で原寸大の桜の巨木をデザインした、彫刻家・橘智哉さんの作品が展示されています。これは本店を訪れるゲストを、常に満開の桜で迎えたいという想いから制作されたものだとか。エレベーターももちろんありますが、1階から3階は階段で上りながら芸術品を愛でたいものです。
パリのヴァンドーム広場、ニューヨークの五番街、ロンドンのニューボンドストリートなど世界各国の高級ショッピングエリアに店舗を構えるミキモト。その総本店に相応しく、商品も、フロアデザインも、飾られているアートも美術館級の凄さ! 「買えないし……」などと臆せず、是非全フロアくまなく歩き楽しむことをオススメします!
■DATA
ミキモト銀座4丁目本店
住所:東京都中央区銀座4-5-5
アクセス:東京メトロ『銀座』駅よりすぐ