佐竹悦子の恋愛コラム

今は結婚したくない男たち。それ、将来困るかも…?

結婚・婚活というと、女性の方が何かと話題になるのですが、実は男性にとっても大きな課題となってきています。未婚の男性には女性にはない課題があり、それを無視することはできません。今回の記事では、いい男なのに結婚できない理由や、その先に待ち構える問題を解説します。

佐竹 悦子

執筆者:佐竹 悦子

再婚ガイド

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未婚男性の増加。理由と課題とは?

未婚男性が将来直面する問題のひとつが「孤独死」

未婚男性が将来直面する問題のひとつが「孤独死」


生涯未婚率に関する2017年版の最新データ(2015年時点)によれば、男性の生涯未婚率は23.37%、女性の生涯未婚率は14.06%。男性の4人に1人、女性の約7人に1人が生涯一度も結婚をしない現実があります。

これまでの記事では女性向けの婚活や再婚に関するテーマが多かったのですが、今回は男性向けに書いてみたいと思います。「結婚」「婚活」というと、どうしても女性の課題というイメージがあるのですが、実は男性にとっても大きな問題となってきているからです。

あまり意識されていない男性の未婚。これからの世の中で、無視できないテーマであることは間違いありません。その理由と、その先で待ち構える問題について考えていきます。


40歳過ぎの独身男性へ目は厳しく、風当たりが強い

前述の通り、昨今は男女とも未婚率が増加傾向ですが、男性の場合、40歳を過ぎたあたりから未婚を理由に「疑惑の人」にされてしまい、慌てて婚活を始めたという声も聞かれます。

会社で「あの人は、女に興味ないのかしら?」「異常な性格や趣味をもっているのでは?」という根拠のない“給湯室ネタ”にされたり、たまに帰った実家でも「なにか隠し事でもしているのか?」と親に泣かれたという人もいました。独身であることを理由に、性指向や趣味嗜好に疑惑を持たれる未婚女性は少ないので、なぜ男性にばかりこういった疑惑があるのか不思議でしかたありません。

いずれにしても失礼で差別的な扱いだとは思いますが、「そういった疑いを晴らさなければ」と躍起になって結婚相談所に入会する男性が少なくないのは確かです。

しかし、そういった「人からどう思われるか」をきっかけに婚活するようなナイーブでプライドの高い男性の性質は、婚活においてマイナスになってしまうことがあります。


プライドの高さやナイーブさも、婚活失敗の理由に

婚活において見た目や条件面などでお断りされることは当然ありますし、コミュニケーション力が低ければ、いわゆる「いい男」であっても、婚活中に相手女性に誤解されて、なかなかよい結果が出ないこともあります。

しかし、プライドが高くナイーブな男性は、自分の行動を認めたり、反省して、自分を変えることがとても難しい性質もあります。さらに、一度お見合いや交際をお断りされたりすると、すぐ「もう婚活はやめる!」と諦めてしまうのも男性によくみられる特徴です。

その点、女性は相手との意思疎通をしようと努力しますし、結婚願望がとても強いこともあって諦めずに頑張る人が多いのです。


「こだわり」に終わりがない男性も要注意

また、未婚の男性の中には、一人の生活を満喫している男性もいます。趣味に打ち込んだり、いろいろな資格をとったり、自分の行きたいところに行き、したいことをして人生を満喫している人も少なくありません。

なかには料理や家事にこだわり、「奥さんいらない状態」の男性もいます。

「女性は毎日料理をするけれど主婦、男性はシェフになる」と言われるように、男性は凝りだすと突き詰めるタイプが多く、はやりの「お弁当男子」どころか、玄人顔負けになる人もいるほどです。

そういうこだわりの強い男性は結婚相談所を通じて婚活をしても、「結婚相手の条件」が厳しくなりがちです。

チーズの産地や香り、コク、味わいひとつにもこだわる男性が、「一生もの」の奥さん選びにこだわるのは……当然といえば当然です。


「子どもが欲しいから結婚」は大人男女のすれ違いのもと

子どもと一緒にお出かけ。男性は何歳になってもその夢を盛っている

子どもと一緒にお出かけ。男性は何歳になってもその夢を盛っている


男性は「結婚したら子どもが欲しい」と思っています。むしろ、「子供が欲しいから結婚したい」「子供はいらないから結婚はまだいい」という考えを持っていることもあります。何歳になってもその気持ちは変わりませんから、70歳になっても子どもが欲しいと思いたって結婚し、実際に子どもを授かった人もいます。

一方、女性はちょっと違います。なぜなら妊娠・出産は自分の体に負担もあり、出産年齢やキャリアとのバランスなどについて考えを持っている人も増えていて、個人差はありますが、ある年齢になると「夫婦2人」での生活を楽しめる相手と結婚・再婚したいと考えるようになるものです。そうなると、一定以上の年齢の男女が出会っても、お互いの結婚に対する考えに食い違いが起きることは想像できます。

男性と女性では、妊娠・出産についての考えやタイミングが違うことをあらかじめ知っていれば、別れは避けられるのかもしれません。


未婚男性がかかえる「孤独死」という問題

以上のことから、結婚や婚活に悩む男性は少なくなく、実は女性よりも経済的に自立できることが多い男性は、生涯未婚の増加が深刻な問題になりつつあります。

未婚女性は老後経済に不安を感じている人が多いのですが、未婚の男性は独居老人の孤独死が問題になってきています。

理由のひとつが、前述にも合った通り、男性のコミュニケーション能力の低さが挙げられます。

女性の場合には、井戸端会議など他の人との接触の機会が多いのですが、男性はそうはいきません。仕事以外で他人と話をすることが少ない方が多いので、定年退職するとどんどん孤独になっていくのです。そうしている間に歳を取り、自分で自分の世話ができなくなって孤独死を迎えてしまうことになりかねません。


離婚経験者のバツイチ独身男性に学ぶ面も

結婚歴のない未婚男性が結婚や婚活に悩む理由について挙げてきました。一方で、再婚の男性は魅力的な方が多く、結婚相談所で人気があります。

もちろん、離婚の理由は重要なポイントになりますが、ほとんどの人は「性格の不一致」で離婚をしています。性格は相性ですから、合う人には合うわけです。一度結婚をしていたので、結婚生活のいい面も悪い面も知っていますし、女性の扱いにも慣れています。

それに過去の失敗を教訓としているので、同じ間違いはしません。例えば、「以前は仕事ばかりで家庭をないがしろにしていたから離婚になった。今度は家庭を大切にしよう」という考えになります。加えて、もう二度と離婚をしたくないと思っているので、我慢強い面もあります。

そのため独身男性の中でも離婚経験者は、大人な対応をしてくれることが多く、プライドから自分を変えられないことが多い未婚男性よりも柔軟な面があると言えます。バツイチとは、離婚経験者です。結婚したいと思ったら、彼らに学べることもあるのではないでしょうか。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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