老後への漠然としたお金不安に負けない脳トレ術

仕事の効率を上げたい、お金持ちになりたい……。目標を達成するためのカギは、「脳との付き合い方」にあった?脳の持つ「クセ」を知り、うまく活用することで、成果をだしやすい体質を作ることが可能なのだそう。作家で医師の米山公啓先生が、脳の効率的な鍛え方をレクチャー!4回に渡り、お届けします(第3回「貯金目標」を口に出すと、今日からお金持ち脳に?から続きます。)
 
過度な「不安」を抑えるにはどうすればいい?

過度な「不安」を抑えるにはどうすればいい?


筆者:老後への漠然とした不安がぬぐえない、投資をしたいけれどリスクが怖くてチャレンジできない……。過度な「不安」を抑えるにはどうすればいいのでしょう?

米山医師:人間の精神を安定させる脳内物質「セロトニン」の量が減ってしまうと、不安を抱きやすくなります。セロトニンは、通称「幸せホルモン」とも呼ばれ、ストレス物質であるコルチゾールを抑制し、ストレスに弱くなっている脳を保護します。例えば、うつ病はセロトニンが欠乏することが原因のひとつ。ですから、不安感が強い人は、常にセロトニンが出やすい状況にしておけば、気持ちも安定します。

さらに1回目でお話ししたように、「ドーパミンが出やすい状況」にしておくことで、「安定した精神状態で楽しく前向きにチャレンジできる人」になることが可能なんです。

筆者:「幸せホルモン」は、自ら作り出すことができるんですね。具体的には、どんな方法がありますか?

米山医師:まず、朝起きたら日光に当たることです。太陽の光を浴びない昼夜逆転の生活は、セロトニンが減少しがち。毎朝、短時間で構わないので、カーテンをあけて日光浴を習慣にしましょう。

また、「一定のリズムを刻む運動」も効果的です。例えば、ウォーキングのような有酸素運動や階段の上り下り、腹式呼吸、ガムを噛むなどの動作を5分~30分くらい行うこと。ほかにも、バランスのよい食事をよく噛んで食べ、腸内環境を整える、パートナーや動物と触れ合うなどの行為でセロトニンが出やすくなります。こうした生活を続けることが大切です。
 
漠然とした不安をおさえるには新しいチャレンジを

漠然とした不安をおさえるには新しいチャレンジを


筆者:要は、健やかで規則正しい生活を送ることが大事だと。

米山医師:もちろんそれが大前提です。脳も体も健康じゃないとチャレンジャーにはなれませんよね。年収1億円以上のミリネオアの人達を調べると、たばこを吸う人はほとんどいません。金持ちほど健康に気を使っている。それだけ自分をコントロールできるということなんですね。

教えてくれたのは……米山公啓さん
 
米山公啓

米山公啓さん


作家、医師(医学博士)1952年5月10日 山梨県甲府市生まれ、聖マリアンナ大学医学部卒。聖マリアンナ医科大学で超音波を使った脳血流量の測定や、血圧変動からみた自律神経機能の評価などを研究し老人医療・認知症問題にも取り組む。外勤先の天本病院(東京都多摩市)にて在宅医療にも10年以上参加。健康管理部において、ニコチンガムを使った禁煙教室を実施した。

1998年に内科助教授を退職。本格的な著作活動を開始。現在も週3日、東京都あきる野市にある米山医院で診療を続けている。1990年に看護雑誌にエッセイの連載を始めたのをきっかけに、現在では医学ミステリー、小説、エッセイ、医療実用書などを手がける。年間10冊以上のペースで書き続け現在までに280冊以上を上梓している。

取材・文/西尾英子

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