いつもの生活で無理なく脳を活性化する方法

仕事の効率を上げたい、お金持ちになりたい……。目標を達成するためのカギは、「脳との付き合い方」にあった?脳の持つ「クセ」を知り、うまく活用することで、成果をだしやすい体質を作ることが可能なのだそう。作家で医師の米山公啓先生が、脳の効率的な鍛え方をレクチャー!4回に渡り、お届けします(第1回『「脳のクセ」を利用すれば、お金持ち体質に変わる!』から続きます)。

筆者:日常のなかで“無理なく”脳を活性化させるテクを教えてください。

米山医師:脳にとってよい環境を作ることがポイントです。まず、朝食をとらない人もいますが、これは脳のためにはよくありません。早朝は、脳にとって唯一のエネルギー源となるブドウ糖が減った状態。そのままだと脳が十分機能せず、記憶力も低下し、仕事の効率が下がります。

ご飯やパンといったデンプン質が含まれたものをしっかり食べ、血糖値をあげてから会社に行くこと。脳に刺激を与えるには、生活の中に「新しいこと」を取り込んでいくことが大事です。朝1時間早く出社したり、通勤ルートをいつもと変えてみるなど、ちょっとした変化を加えてみましょう。
 
いつもと違う道を歩くなどの習慣も脳の活性化につながるという米山医師

いつもと違う道をワンちゃんと散歩するなどの習慣も脳の活性化につながるという米山医師


筆者:通勤前のちょっとした習慣で、朝から脳を“冴えた状態”にできるのですね。仕事中、疲れた脳をリセットしたい時には、どんな方法が有効でしょうか。
 

仕事中の1時間に一度は休憩する

米山医師:疲れたなと感じたらチョコレートを食べるのが効果的です。理由は2つ。
脳のエネルギー源となるブドウ糖を補充すること。そしてもうひとつが、脳をリラックスさせることです。チョコを食べると、副交感神経が活性化し、リラックス状態になることが証明されています。脳がリセットされることで、再び仕事への意欲も生まれるはず。冷やしたチョコを食べれば、「冷たい」「甘い」という2つの刺激が得られ、より効果があります。

また、ぶっ続けで仕事をせずに、適度に休みをいれながら脳の疲労を防ぐこと。疲れを防ぐだけでなく、休むことで、脳の中の情報が整理され、一番よい思考回路ができ上がるのです。1時間に1回は休むことを心がけてください。

筆者:休憩の時には、どんな風に過ごすのがいいのでしょう?

米山医師:ちょっとした気分転換で構いません。立ち上がって外を眺めたり、コーヒーを飲んだり。楽器演奏や絵を描いてみるなど、右脳を刺激する遊びもおススメ。最近は、スマホアプリでの楽器演奏などもありますから、そうしたものを活用するのもいいですね。
 
仕事中も1時間に1度は休憩するのが効率を上げるコツ

仕事中も1時間に1度は休憩するのが効率を上げるコツ


筆者:脳に効果的な「眠り方」はありますか?

米山医師:脳を十分に休ませるには、寝る前の30分間の過ごし方が大事。仕事をしたり、パソコンやテレビを観たりすると、脳が興奮し、なかなか眠りに入れません。お風呂やアロマなど、リラックスした状態で眠りにつくことで、質の高い睡眠をとることができます。ただし、睡眠にはもうひとつの効果があります。それは、記憶を整理し、定着させる効果です。覚えたい情報がある時や資格取得の勉強などをしている人は、寝る前に学習することをおススメします。

★第3回『「貯金目標」を口に出すと、今日からお金持ち脳に?』はこちら

教えてくれたのは……米山公啓さん
 
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作家、医師(医学博士)。1952年5月10日、山梨県甲府市生まれ、聖マリアンナ大学医学部卒。聖マリアンナ医科大学で超音波を使った脳血流量の測定や、血圧変動からみた自律神経機能の評価などを研究し老人医療・認知症問題にも取り組む。外勤先の天本病院(東京都多摩市)にて在宅医療にも10年以上参加。健康管理部において、ニコチンガムを使った禁煙教室を実施した。

1998年に内科助教授を退職し、本格的な著作活動を開始。現在も週3日、東京都あきる野市にある米山医院で診療を続けている。1990年に、看護雑誌にエッセイの連載を始めたのをきっかけに、現在では医学ミステリー、小説、エッセイ、医療実用書などを手がける。年間10冊以上のペースで書き続け、現在までに280冊以上を上梓している。

取材・文/西尾英子

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