そこで、ガイド自らが、実際に利用したり、買ったものたちの中から、今年を代表する、良かった製品を紹介しましょう。
近未来を先取りしたノートPCが登場
世界最大級のPCメーカー・レノボが今年発表したのが、タブレットにもなる、ノートPCスタイルでも使える端末「YOGA BOOK」です。このノートPCが面白いのは、物理キーボードの代わりにLEDで点灯する「ハロキーボード」を採用していること。キーストロークの代わりに各キーにタッチすると振動と音で反応してくれる仕組み。
さらにキーボード面は、ペンタッチ用のキャンバスにも切り替わり、自在にペン入力もできます。また、専用ペンの先をボールペンに変えることもでき、メモを書きながら、同時に画面上に保存するといった使い方も可能。
当たり前の装備だったキーボードを新たな発想に切り替えることで、これまでにないノートPCとなっています。
レノボ 「YOGA BOOK with Windows」(実勢価格5万7000円)
iPad+ペンが生み出す新しい使い勝手に大満足
今年、ガイドが使ったデジタル機器のなかで一番役に立ったのが、アップルの「iPad Pro 9.7インチモデル」(以下、iPad Pro 9.7)です。それまで長く「iPad mini」を使ってきました。それで満足していたのですが、「iPad Pro 9.7」とApple Pencilの組み合わせを使って、状況が全く変わりました。Apple Pencilの書き心地のよさは、ガイドがこれまで使ったデジタルペンの中でダントツのNo.1です。ディスプレイに書いているという違和感がほとんどなく、限りなく紙に近い感触で、手書きできるのです。
このため、これまで紙に書いていたメモの多くを「iPad Pro 9.7」上で行うようになりました。結果として、なにかをプリントアウトするという機会が大きく減っています。
もちろん、タブレット端末としてのその他の機能も非常に便利。今では「iPad Pro 9.7」+Apple Pencilなしでの仕事は考えられません。
アップル「iPad Pro 9.7」価格6万2800円(32GB)~
ブレずに被写体を撮影し続けられる3軸ジンバル
最近はiPhoneで写真はもちろん、動画を撮る方も増えています。ガイドも海外発表会などに行くと、海外のプレスがiPhoneで動画を撮りながらナレーションを話している姿をよく見ます。そういったシーンで欠かせないのが、映像がぶれないようにバランスをとる「ジンバル」という機器です。DJIの「Osmo Mobile」は、X軸、Y軸、Z軸の3軸のバランスがとれる3軸ジンバルです。iPhoneなどを取り付け、専用の撮影アプリを立ち上げることで、電子制御により、iPhoneの水平を保ちながら撮影することができます。
また、グリップ前方にあるボタンを押すことで、被写体を固定でき、撮影者が動いても被写体をフレームから外さずに撮影しつづけられれます。スポーツシーンや、子どもとのお出かけといったときにあると便利な逸品です。
DJI「Osmo Mobile」(実勢価格3万4303円)
定額動画サービスをテレビで楽しむ
一昨年頃より、多くの定額動画サービスがスタートしています。海外勢としては、NetflixやAmazonプライム・ビデオ、国内勢としては、Hulu(元々海外勢でしたが、現在は日本テレビ系列)、そしてdTVなどがあります。これらの動画サービスの多くをテレビで見られるようにできるのが、Amazonの「Fire TV」です。
基本的には、アマゾンがプライム会員向けに提供している各種サービスがテレビで利用できるようになるスティック型アダプタ。面白いのが、Netflixや、Hulu、dTVなど、他の動画配信サービスもアプリとして登録でき、それらのコンテンツも視聴可能になること。
もちろん、それぞれのサービスへの入会は必須ですが、これひとつで、いろいろな映画やドラマなどをが楽しめるというわけです。
Amazon「Fire TV Stick」(価格4980円~)
VR元年にさらなる夢を見せてくれた本気のVR機器
これはガイドは残念ながら買っていない製品ですが、ここで語らないわけにはいかないなと思いノミネートしました。それがHTC「Vive」です。HTC「Vive」(実勢価格9万9800円・税別)
これはパソコンに接続してVR(バーチャル・リアリティ)が楽しめるようになる機器。今年は多くのVR機器が登場していますが、そのな中でも、このHTCの「Vive」は空間を移動しながらのVRプレイができるのが特長。ゲームの数などはPlayStation VRにはかないませんが、もうワンランク、上のVR体験ができます。
2017年以降、「Vive」を動かせる性能を搭載したPCの価格が安くなっていけば、さらに手軽に購入できるようになりそうです。
「Vive」ではVR空間を実際に動いてプレイができる。
デジタル製品ではないけど、4つも買ってしまったギアも
いかがだったでしょうか。2016年、本当におすすめできるデジタル機器の数々。知っている製品が多かったかもしれません。ただし、これらは本当におすすめできる逸品です。最後にデジタルではありませんが、もうひとつだけガイドが最高に惚れ込んだギアを紹介します。それがエレコムの「T-ADR4BK 」。なんと今年一年に4つも買ってしまいました。デジタル製品が部屋中にあふれて、充電に困っているという方々には絶対おすすめですよ。
エレコム「T-ADR4BK 」(実売価格848円)