成功者が共通している失敗した時に取る“ある行動”とは?
──お金と成功は、ピンチの時のちょっとした対応の違いでもたらされる!なぜか不景気にも関わらず仕事が順調でお金回りの良い人。逆に一生懸命働いても、なかなか仕事もお金もままならない人……。それは逆境やピンチの時の考え方や行動の仕方に違いがあった!仕事の失敗から人間関係のゴタゴタまで、日常の困難を乗り切ることで仕事とお金の運を引きこむ方法とは?強運コンサルタントの横山信治さんがお教えします!運が強い人の習慣って?
仕事でミスが起きた時、あなたはどう行動しますか?
仕事柄、たくさんの方にお会いしてきました。その結果、成功して豊かでお金に恵まれる人と、そうでない人の違いは、トラブルや困難、逆境に直面した時の考え方と行動の仕方に大きな違いがある──。そう確信するようになりました。たとえば仕事で何かミスや失敗をしたとしましょう。あなたはその時、どのように考えるでしょうか?
a.失敗をしたのは「○○のせいだ」と他人や周りの環境を責める
b.失敗をしたのは「自分が悪かった、能力がなかったからだ」と自分を責める
あなたはどちらのタイプでしょうか? 他人を責めるか、自分を責めるか? 一見すると成功する人はbタイプに思えます。他人を責めて自己正当化する人はそこで成長もストップしてしまう。ところが、じつはaもbも成功する人ではないのです。成功する人、金運に恵まれる人の考え方は、
c.悪かったのは自分でも他人でもない。「やり方」が悪かっただけ。だからやり方を変えてみよう。
なのです。失敗したということはやり方、方法が間違っていたということ。誰が悪いという犯人探しをするより、それまでのやり方をどう変えればうまくいくかを考える。そして再度チャレンジする。成功している人、金運に恵まれている人はそんなシンプルな考え方をしているのです。
たとえば、私のセミナーの受講生でも、将来自分の著作を出したいという夢を持っている人が何人かいます。ところが実際に出版に漕ぎ着ける人は多くありません。才能云々の問題ではないようです。
まず夢を語る半分の人は夢を語っただけで満足します。企画書を出版社に出す人は半分だけ。その人たちも最初の企画書がすんなり出版社に通ることは稀です。ほとんどは不採用になります。するとそこでその半数が脱落します。
1回の失敗で「自分には才能がない」「やはり自分には無理なのだ」と勝手に自分を責めたり、「出版社には自分の意図は伝わらない」などと、勝手な理屈をつけて相手を責めることで終わったりします。
いまの時代、どんなに名が通っている著者でも、持ち込みの企画がそのまま通るほど甘くはありません。まして初めて本を書きたいという人ならなおさらでしょう。編集者のアドバイスを聞き、企画を手直しして再度トライする。しかも1社がダメでも他の社ならOKということもあります。
失敗した時や逆境の際には、えてして他人や自分など、何かを責めてしまいがちです。そうではなく、それまでのやり方が悪かったのだから、それを変えて再度トライするだけ。むしろ失敗や逆境は間違いを教えてくれるきっかけなのです。そう考えられる人が成功する人だと言えると思います。
素直にものを見て、受け入れられるかがポイント
あなたが誰かと食事にでかけたとします。ところが最初に行ったお店が満席で入れなかった。そこで次の店に行ったら改装中で休業だった。そこで隣町の店に行こうと車に乗ったら、今度は事故渋滞で一向に車が動かない……。何をやってもうまくいかない。こんな時、ほとんどの人は「なんてツイてないんだ」と嘆くのではないでしょうか?
でもよくよく考えると、お店が満席で入れなかったのはそのお店が人気が高くて流行っているからとか、金曜日の夜で人出が多かったという理由があるのです。休業だったお店にはお店側の事情があるし、渋滞に関しても自分とは直接関係のない他者のトラブルが影響しただけでしょう。
それらの外部事情と自分のツキには本来全く何の因果関係はありません。なのに「自分のツキがなかった」とか「運が悪い」と関連付けて考え、人によっては「やっぱり自分は……」と落ち込んだりさえしているのです。これって本当はおかしいことですよね?
誰だって都合が悪いことは起きるし、うまくいかないことは起きる。その現実を何でもかんでも自分の運や性格と絡めて、そこに大きな意味や関係があると受け止めてしまうのはナンセンスです。
成功している人に共通するのは、「そりゃ、これだけたくさんの人が生きて生活しているのだから、思い通りにならないことも不都合なことも時には起きるよ」というような、ある種の諦め、達観があります。
そして素直にあるがままに現実を受け止めて、「じゃあ、こうすれば次はうまくいくな」と考えるのです。行きたい店が満席だったら、次は予約していけばいいだけのこと。渋滞にハマったのなら、この道は事故が多そうだなと今後の参考にすればいい。
単純明快で淡々としているのが、成功する人の視点なのです。次回以降、そんな成功する人、お金持ちになる人のトラブルや困難、逆境の対処法や行動パターンを探っていきましょう。
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教えてくれたのは…
横山信治さん
小学生の頃、落語家の笑福亭松鶴に入門し、最年少プロ落語家としてテレビ、ラジオ、劇場に多数出演。芸名は笑福亭手遊(おもちゃ)、笑福亭鶴瓶氏の元兄弟子。これまで2万人以上のビジネスパーソンと接し、3000人以上の採用面接に立ち会い、のべ1万人以上の部下を指導する中で得た経験を活かし、ビジネスパーソンが成功するコツを伝えるため、講演、執筆活動を行う。また人生の浮き沈みの中で「運」に興味を持ち独自に勉強して開運の理論と方法を確立し、「運」が良くなるコツとポイントを伝える活動も行う。現在、東京・大阪で毎月1回「横山塾」を開催中おもな著書に『入社1年目から使える「評価される」技術』(かんき出版)、「40歳からは、小さなことにくよくよするな」(PHP研究所)、『「運が良くなる人」と「運が悪くなる人」の習慣』(明日香出版)他多数
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取材・文/ビルドゥングス