料理を趣味にするとお金力がアップする?
お金持ちと料理の関係
<お金のかからない趣味「料理」チェックシート>
■こんな人におすすめ:外食代がかさんで節約したい人
■楽しめる期間:数十分から数ヶ月
■かかる費用:食材の費用として500円~1000円
どうしてお金持ちは料理を趣味にしているの?
私のまわりの高年収の男性が結婚相手に求める条件として「料理ができること」を挙げている人が多いのですが、お金持ちの男性というのは食事の重要性を本能的に悟っているといえます。そして意外なことに、ダイナースクラブの2014年の調査によると、高年収の人のほうが自分で料理を作る割合が多いという結果になったそうです。これは感覚的にも頷ける話で、私の周りの成功者でも自ら料理をする人が少なくありません。私は年収との関係を意識したことはありませんが、このことも私が自分で料理をする精神的な支えとなっています。
実際に料理をしてみて感じたメリットとしては、「一心不乱に取り組むので、気分転換になる」という点です。何か考え事や心配事、いやなことがあっても、料理をしている間は夢中です。
たとえば野菜の皮をむいたり刻んだりという単調な作業や、肉のスジを叩いたり魚の小骨を抜いたりという細かな作業をしているうちは、本当に無心となってもくもくとやります。
特別な食材を使わなくても料理で気分転換とダンドリ上手になれる
料理をしている時間は30分から1時間ですが、脳の疲労を和らげるという意味においてはかなり良い気分転換になっています。もうひとつは、料理には「クリエイティブ」と「ダンドリ」が重要であるという点です。新しいメニューを考えるには創造力が必要です。仮にレシピ本を参考にしたとしても、次からは自分の好みに合わせてちょっと味付けや食材を変えるということをするでしょう。あるいは新しい料理を出して家族が喜ぶのもまた楽しいことです。
ダンドリとは、例えば炊飯器のスイッチを入れてからおかずを作る、干ししいたけを水に浸けてからじゃがいもの皮をむくなど、どの順番で材料をそろえれば短時間で効率よく調理できるか。どの順番で材料を鍋に入れれば火の通りムラができないか、といったことです。
無駄な時間を発生させず、火を入れすぎず、複数の作業を同時並行でこなすには、調理全体のプロセスを把握し、それぞれのプロセスに必要な時間を予測し、自分の作業手順を決めておかなければなりません。
そしてこれは、仕事でも同じことが言えるのではないでしょうか。実際、一流の料理人は頭の回転が速くトークも絶妙です。あるいは実業家のホームパーティーに呼ばれて行ってみると、活躍している人はほぼ例外なく、料理が上手で食材にもこだわっています。
というわけで、どうせやらなければならないことであれば、料理を趣味として楽しむことは、タダでできる上に、気分転換、ダンドリ力アップにつながる行為と言えるかもしれません。
今回語ってくれたのは……「資産運用」ガイドの午堂 登紀雄(ごどうときお)さん
午堂さんが執筆するお金持ちを目指すための連載『ニューリッチへの道』はコチラへ