毎日使うキッチンには少しでもこだわりたいと思うもの。スマートに、かつ手際よくお料理したいという思いはたくさんの方がお持ちだと思います。しかし、だいたいの費用はわかるのだけれど、どんなリフォームになるのかよくわからないという声を聞くことも多いものです。

そこで今回は実際にキッチンをリフォームされた3人の方に、費用総額とその内訳についてお話を伺いました。リフォーム写真だけはわかりにくい工事内容でも、費用に置き換えると何となくイメージしやすくなるのではないでしょうか。それでは以下をご覧ください。

4日間でキッチン入れ替え:87万円

壁付けキッチン

キッチン本体をいれかえるだけであれば、付随する工事もさほどなく、費用も手間もシンプルです。

Aさんのリフォームは古くなった壁付けキッチンを交換するというものでした。でもしっかりと現在のキッチンの問題点を解決する内容になっていました。清掃性に優れていて、さらに収納たっぷりのキッチン本体。そして安全性を考えてIHクッキングヒーターを採用。また、レンジフードも排気効率と静音性に優れた新しいものに取り替えています。

当初のリフォーム計画では想定していなかったこととして、リフォーム業者から勧められたキッチン照明の交換がありました。せっかくキッチンが新しくなっても、古臭い感じがする照明ではなんとなく見劣りするため、省エネ性の高いLED照明に取り換えることにしました。

工事中は食事の支度ができないため、リフォームが長引くことを懸念していましたが、床や壁の大掛かりな工事が発生しなかったので、工期はわずか4日間で済み、キッチンが使えない日も外食やお弁当で対応できたため、比較的ストレスの少ないリフォームとなりました。

【Aさんのリフォーム費用】 約87万円
※キッチン本体59万円(IHクッキングヒーターを含む)、工事費21万円、付帯工事・廃材処分・諸経費など 7万円

対面キッチンと収納ユニットのリフォーム:185万円

対面型キッチン

対面型キッチンと合わせて収納ユニットを活用するリフォームも非常に一般的です。既存キッチンと間口がほぼ同じものを選択すれば、大規模な改造も不要で予算を抑えることができるはずです。

スタイリッシュに、かつ収納を効率的に行うために、システムキッチン本体とオプションのシステム収納でリフォームをしたBさん。以前から対面型キッチンを使っていましたが、キッチン背面の収納はスペースに収まる家具を使用していたため、家具上部の空間が無駄になっていました。

キッチン本体を取り替えるだけではなく、ガスコンロは汚れにくく安全性の高いタイプに、そしてシステム収納では炊飯器や電子レンジの配線がスッキリするよう考慮してコンセント位置を設けた家電収納スペースを作りました。

今回のBさんのケースでは一部内装(壁紙・床)の張り替えもありましたが、喜ばしいことに建物の損傷がほぼなく、給排水管もそのまま使えるため、工事予算の大半をキッチン本体やシステム収納に費やすことができました。

【Bさんのリフォーム費用】 約185万円
※キッチン本体88万円、システム収納ユニット51万円、工事費32万円、付帯工事・廃材処分・諸経費など14万円

リビングと壁を撤去してLDKにリフォーム:353万円

LDK

間取りの変更が伴うリフォームの場合、安易に壁を取り除くのではなく、建物の構造や生活動線などをしっかりと検討しておきましょう。

築30年近くの住まいに暮らすCさん。3人のお子さんたちは全員すでに巣立っており、これからは自分たち夫婦がゆったりと暮らそうと、今まで別部屋であったキッチンダイニングとリビングを一つの大きな部屋にすることを計画しました。

リフォームする上でネックとなったのはやはり間取りの変更です。既存の壁を撤去する必要があるのですが、安易な壁の除去で建物の寿命を短くしてしまっては元も子もないため、設計にあたっては建物の劣化状況のチェックと、耐震強度についても検討してもらいました。

さらに現在のキッチンは壁付けでしたが、ダイニングやリビングがとのつながりを考えて対面型キッチンを取り入れることにしました。また建物の断熱性が悪く、夏冬の冷暖房効率が非常に悪かったことから、床・壁・天井の断熱工事も行い、床暖房も設置することにしました。

将来を見据えると食器類などもこれ以上増えることもないため、収納スペースを確保することよりも片付けやすさや調理器具の使いやすさ、家事のしやすさ、生活動線をシンプルにすることを最優先に考えたリフォームプランとなりました。

【Cさんのリフォーム費用】 約353万円
※キッチン本体75万円(IHクッキングヒーター含む)、周辺ユニット46万円、キッチン取付工事費33万円、壁撤去及び間取り変更(断熱・耐震改修含む)96万円、隣接空間工事(床暖房工事含む)70万円、付帯工事・廃材処分・諸経費など33万円

費用の増減理由は本体グレードだけではない

キッチンリフォームの金額面を大きく左右する部分として、なんとなくキッチン本体のグレードが大きく影響しているように思うかもしれませんが、実は上記の事例のように暮らし方や生活動線の改善を伴うリフォームでは総予算に対する付帯工事費用の比率が大きくなってきます。

雑誌やインターネットサイトのリフォーム実例写真だけでは見抜けない、費用増減の理由はたくさんあるのです。「どの業者にリフォームを依頼すればよいのか」と同じくらい、「どのようなリフォームで自分たちの暮らしを改善するのか」ということにも神経を使って、上手なお金の掛け方で快適な暮らしを手に入れたいものです。



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