ADEAM(アディアム)
色・柄やディテールの面でも、調和を意図的に乱す仕掛けが増えている。身頃の左右でダイナミックにモチーフや模様をずらす演出は装いのムードをざわめかせる。異素材とのミックスや、上下で別の色・柄を配するバリエーションも登場。真正面で打ち合わせない着物ライクなカシュクールはアシンメトリーを迎え入れやすい。着物の帯を連想させる紐を垂らして、ノンシャランとしたリズムを生んだ。ベルトやドローストリングスで装いに揺らめきを添えるテクニックだ。身頃を大きく斜めに横切る打ち合わせラインが左右均等のバランスを静かに崩す。和服やチャイナドレス風の仕立てはオリエンタルな風情を呼び込む。アシンメトリーな裾から程よくのぞくレッグラインが視線を誘い込む。
次のページでは、TADASHI SHOJI(タダシ ショージ)!