THOMAS WYLDE(トーマス ワイルド)
フォルムのバランスを劇的に崩すうえでは、揺らめく裾が今シーズン流の仕掛け所になる。裾の正面側を短く、背中側を長く仕立てる前後アシンメトリーは新たなおしゃれセオリーとなりつつある。脚線の細長イメージを引き出してくれる効果も大きい。前後の丈違いが支持を広げてきたのに伴い、ウエディングドレスのトレイン(引き裾)を思わせるような、バックスタイルが長いテールロングも登場。反対にフロントは太ももがのぞくミニ丈になり、新たな不ぞろい美を目に残す。鋭くとがった布の表情が印象的なハンカチーフヘムもキーディテールに昇格。ドレスがトレンドとして復活した今シーズンは、360度からの視線を受け止めるような頼もしいシルエット美で視線を集めたくなる。
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