また、自分自身のタイミングでお気に入りの神社へ年間何度も参拝するという人も少なくありません。
神社は言わずと知れたパワースポット
私たちはなぜ神社を訪れるのか……理由は人それぞれかもしれませんが、多くの人が神様に日々の暮らしについての感謝を伝えたり、願い事を叶えて貰えるようお願いするために訪れているのではないでしょうか。そして神社には、それぞれ得意な分野があり、御利益という名称で親しまれています。
神社は多くの人たちにとってのパワースポット。だからこそ訪れたくなる場所なのかもしれません。
神社が提供するサービスを知っておこう
そんな私たちの気持ちを踏まえてからか(?)より多くの人たちに自分たちの神社に訪れて貰い、神社からの気持ちをお返しする崇敬会(すうけいかい)という組織を立ち上げている神社もあります。そもそも崇敬会とは、その神社を支持し活動を支援するための会であり、会員制度が導入されています。いわば、神社のファンクラブのようなものと言えますね。そしてこの会員のことを氏子(うじこ)とも言います。会員から集められた会費は、神社の運営資金等に充当されています。
とはいえ、神社の御利益は似ていたり同じだったりします。
人によって、この神社が願いが叶いやすいので、ここが一番御利益がある! という人がいるかもしれませんが、多くの人たちは御利益の違いを感じずに(?) 参拝しているというのが本当のところなのだと思います。
違いが分からないのならば、違いをアピールするしかありません。そのような人たちに神社を支持して貰うためには、特別なオファーを用意しておくことは大切なこと。神社では、崇敬会の会員になったら、このようなサービスをしますよ~という特典を用意しているのです。
無料昇殿参拝から大相撲観戦まである特典に注目しよう
会員の特典は神社によって違いがあり、例えば多くの著名人が結婚式を挙げることでも知られている三重県の伊勢神宮の場合、個人会員の会費は準会員3000円、会員5000円、正会員1万円となっています。会員になると本殿での特別参拝(昇殿参拝)、神宮徴古舘農業館観覧料割引、神宮美術館観覧料割引、崇敬会取扱品購入割引、奉納大相撲観覧料一律1000円の割引等が受けられるようになっています。
会員と正会員には神宮会館の宿泊費の割引制度もありますので、遠方から参拝に訪れる人のサポート体制も整っています。
関東で人気の東京にある明治神宮の崇敬会の会員制度は、家族賛助会員2000円以上から特別会員5万円以上までの5種類。会員になると、本殿の特別参拝(昇殿参拝)、神宮球場のオープン戦や日本相撲協会主催の全日本力士選手権大会の無料招待、清正の井で有名な神宮御苑等を無料で楽しむことができます。
神宮御苑の入園料は1回500円ですので、年に数回入園する人ならば、都度入園料を支払うよりも崇敬会の会員になったほうがお得になるケースも考えられます。
関東で人気の明治神宮。元旦には多くの人が参拝に訪れる神社としても有名であり。パワースポットとしても知られている。
ただし、同じ神社の崇敬会の会員であっても、会員の種別によって受けられるサービスの内容は違ってきます。入会する場合には、自分のその神社を信仰する気持ちとどれくらいの頻度で参拝に訪れるのかを考えてから、入会するといいでしょう。
今回は、お得を切り口に崇敬会を紹介しましたが、大切なことは感謝する気持ちと信じる気持ち。これらは欠かすことはできません。
もし気になっている神社やいつも参拝している神社があるならば、ファンとして神社を支えてみてはいかがでしょうか。