10年ごとにリフォームを実施していたBさん

定期的なリフォーム

定期的なメンテナンスで不良箇所をこまめに直しておくことで、建物の寿命を延ばすことができます。

Bさん(60代)は築31年目の戸建て住宅のリフォームを考えていました。Bさんは新築でこの建物を取得して以来、おおよそ10年ごとにメンテナンスのためのリフォームを実施してきていました。

屋根と外壁の補修を兼ねた塗装を築11年目(約100万円)と築21年目(約115万円)に実施しており、他にも築14年目に給湯器の交換(約25万円)、築28年目には雨樋の修理(約7万円)を実施しています。

今回Bさんは31年目のメンテナンスタイミングに合わせて、あと20年を我が家で充実して過ごすことができるように、老後も使いやすい水回りを中心テーマとして検討することにしました。

早速業者による建物調査が始まりましたが、建物構造部について不安がある箇所は見つかりませんでした。ただ、2枚ほど屋根瓦が割れている箇所がありましたが、新築当初に交換用として数枚屋根瓦をもらっており、大切に保管していたため、新たに瓦を購入する必要もないことがわかりました。

Aさんの要望を踏まえ、業者から提示された見積りは以下の通りです。

・屋根および外壁塗装リフォーム(屋根補修含む) 約120万円
・浴室・洗面脱衣室リフォーム(給湯器交換含む) 約130万円
・キッチンリフォーム 約110万円
・トイレリフォーム(便器交換含む) 約25万円
・二重サッシ設置(4か所) 約25万円
合計 約410万円

水回りを取り換えるだけでなく、リビングや和室の断熱性を考え、内窓を設置して二重サッシにすることで、冷暖房の効きやすいお部屋にリフォームすることができました。Bさんの計画性が今後の暮らしに快適性と安心感をもたらしたといえるでしょう。

実際のところ支払総額が少ないのは!?

Bさんがマイホームを取得してから築31年までのリフォーム費用を累計してみると約657万円となり、これはAさんが築27年でリフォームするまでの累計費用約625万円を上回っているように見えますが、Aさんが建物構造部の修理を優先して自分のリフォーム要望を諦めてしまったのに対し、Aさんはリフォームの要望をすべて満たすことに成功し、住まいの快適性を高め、さらに建物を長持ちさせることにも成功しているのです。

おそらく建物の寿命という視点だけで考えた場合、AさんとBさんの住まいを比較すると、Bさんの方が支払総額が少なくて済むと思われます。それは定期的なメンテナンスリフォームを実施することで、建物内部への影響を最小限にすることができるからです。一般的に建物の内部を修理する場合、当然のことながら外側を撤去して工事する必要があります。そして内部の修理が終わったら外側を元に戻す訳ですが、一度撤去したものがそのまま再利用できるとは限らず、非常にもったいない工事になることが多いのです。

屋根や外壁、水回りについてはおおよその耐用年数というものがあり、その年数を超えてくると著しく劣化が進みやすくなり、想定外の建物劣化を引き起こすことがあります。過度なリフォームを行う必要はありませんが、建物や建材・設備の特性などを正しく理解し、将来もったいない費用を払うことがないように計画的にメンテナンスとリフォームを考えておくようにしたいものです。




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