ハーレーらしいチョッパースタイル
ハーレーダビッドソンといえば、ロー&ロングスタイルをベースとするチョッパースタイル! そんな多くの人のイメージそのままの姿を有しているのが、このFXSTC ソフテイルカスタムです。大きなフロントホイールにロングフォーク、エイプハンガー、そしてシッシーバー付きダブルシートと、映画『イージー・ライダー』をご覧になられた方ならその姿が重なるのではないでしょうか。
名前の後ろに“カスタム”と付いているとおり、このモデルはFXSTソフテイルというバイクのカスタマイズバージョンなのです。見比べてみると、エイプハンドルバー、シッシーバー付きダブルシート、ディッシュホイールなど、ノーマルモデルにはない特徴を備えています。よりチョッパーライクに仕上げたファクトリーカスタムということですね。
容量19.7リットルというビッグタンクを備えたツーリングバイクでもあるソフテイルカスタム。追加装備となるシッシーバーがパッセンジャー(同乗者)に快適性をもたらし、さらに積載を便利なものとしてくれます。ハーレーらしいスタイルを重視しつつも、旅をより楽しく演出してくれる装備が嬉しいですね。
実は密かなロングセラーモデル
デビューは1986年と、なかなか年季の入った古株であるソフテイルカスタム。以降、ツインカム88エンジンへの移行を含めると15年ラインナップを飾り続け、6年のブランクを経て復活。エンジンはツインカム96Bへと進化し、4年間在籍していました。
実はこのブランク期間に、ソフテイルファミリーはエンジンをツインカム88からツインカム96Bへとパワーアップさせ、また骨格となるフレームも一新していたのです。結果、復活したソフテイルカスタムは、特徴的なディテールを再現させつつも、ボディサイズは以前のものよりひと回りほど大きなものに。そう、同じ“ソフテイルカスタム”という名でも、年式によってまるで異なるモデルになっているのです。
それでは次ページより、年式によるキャラクターの違い、そして中古市場における相場感をご紹介しましょう。
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