「自己保全本能」優位タイプはこんな人
実直に貯めるのが得意なタイプ
自分の安全を第一に優先しますから、個人情報にも敏感です。交友範囲を広げたいという欲も少ないので、SNS上の友人数が一ケタだったり、SNS自体、利用していない人もいるでしょう。
考え方もわりあい保守的。新しいものや変化を好みません。携帯やスマホも、ずっと同じ機種を使っていたり、外食でも、いつもの店、おなじメニューを頼む傾向があります。妙に物持ちが良いのも自己保全本能タイプの特徴。無駄遣いをしない倹約家であり、なかでも完璧主義傾向の強い人は、1円単位まで割り勘をするケチな人も多いようです。このタイプが最も避けたいのは、波乱に満ちた人生。余計な刺激は、ストレスでしかありません。
向いている貯め方
自分の世界を大切にするということは、言い換えれば、自分の身の回りのことに意識が向いているということ。つまり、自己管理能力が高く、今あるお金をコツコツと順調に増やすことができる人です。きっちりと細かい管理が得意なので、家計簿をつけたり、ストレスなく節約ができるはず。たとえ収入が低くても、意外なほど貯め込んでいるケースも少なくありません。自分のペースを決して崩さないので、危ない儲け話に乗ったり、リスクの高い金融商品には手を出しません。将来に向けて、倹約しながら、コツコツと先取り貯金などでお金を積み立てていくやり方が向いています。投資をするとしても、投資信託の積立など、比較的安全な方法で、長期的に貯めていく方が安心感を得られるでしょう。
一方で、冒険することを嫌うため、大きくお金を増やすことが難しいという面もあります。交友範囲も狭いため、お金や仕事に関する情報力にかけ、良い情報を逃してしまうことも。時には人と交流をしたり、刺激になるような場所に出向くことで、お金やビジネスに関する情報を得たり、モチベーションアップに繋げることが大切です。
教えてくれたのは……
中嶋真澄さん
取材・文/西尾英子