2015-16年秋冬NYコレクション
ファッショントレンドキーワード7「ネオボーホー」
2015-16年秋冬シーズンを彩るファッショントレンドのキーワード7は「ネオボーホー」です。これまではカジュアル色が濃かったボヘミアンを優美でアッパーに様変わりさせる新提案。カルチャーミックスの味付けが深みを与えています。ファーに象徴されるリュクス素材と重ね合わせたり、力の抜けた伸びやかシルエットに整えたり。新トレンドを物語るランウェイルックを、モード発火点のNYコレクションから先取りピックアップ!【CONTENTS】
Page 1:◆BCBGMAXAZRIA(ビーシービージーマックスアズリア)
Page 2:◆Desigual(デシグアル)
Page 3:◆REBECCAMINKOFF(レベッカミンコフ)
Page 4:◆ELIZABETH AND JAMES(エリザベス アンド ジェームス)
BCBGMAXAZRIA(ビーシービージーマックスアズリア)
モードに「ノマド(遊牧民)」感覚が強まってきた。実際の遊牧生活者を手本にするのではなく、居場所を固定しないライフスタイルへの憧れを宿した装いだ。グローバル化を背景に国籍や地域に縛られないコスモポリタンな意識が装いにも求められてきた。定住を嫌い、ヨーロッパをさすらい続けたボヘミアンの気風は今の変化を望む時代の空気になじむ。農婦風ブラウスやチュニック、マキシ丈ワンピースといった目印的なアイテムを押し出さず、むしろほんのりムードだけを醸し出すような濃度が提案されている。ファーやレザーといったリュクス素材を用いて、従来の田舎っぽさや放浪者テイストは遠ざけるのが、ネオボーホーの方向感。タートルネック・ニットのようにリラクシングなアイテムはエフォートレスな気分を引き寄せる。
次のページでは、Desigual(デシグアル)!