2015-16秋冬NYコレクション
ファッショントレンドキーワード3「ビヨンドジェンダー」
2015-16年秋冬シーズンを彩るファッショントレンドのキーワード3は「ビヨンドジェンダー」です。性別の違いを軽やかに飛び越えていくスタイリングはモードの新常識になっていきそうな気配。当たり前の選択としてメンズ由来の装いをまとうというような、力みを感じさせない「こなれ感」がポイント。新トレンドを物語るランウェイルックを、モード発火点のNYコレクションから先取りピックアップ!【CONTENTS】
Page 1:◆ALEXANDER WANG(アレキサンダー ワン)
Page 2:◆THOM BROWNE. NEW YORK(トム ブラウン ニューヨーク)
Page 3:◆DIANE von FURSTENBERG(ダイアン フォン ファステンバーグ)
Page 4:◆DEREK LAM(デレク ラム)
ALEXANDER WANG(アレキサンダー ワン)
性別を踏み越える装いには、これまでにも「ユニセックス」や「アンドロジナス」があった。男女の違いを際立たせるミックス感覚のスタイリングが基本の手つきだった。しかし、「ビヨンドジェンダー」に至って、性差は「ミックス」ではなく、ジェンダーレスに向かう。カップルがそのままシェアできそうなアイテムやムードが新たな魅力となっていく。ジェンダーから解き放たれたモードは、新たな自由感をまとう。ブラックやメタルなどを巧みに使った、ゴシックやパンクロックのエッセンスも性別の境界線をあいまいにする。タートルネックはジェンダーを意識させない点でも来秋冬の着こなしに欠かせないマスト級のツール。ビヨンドジェンダーはもはやファッションの枠を越えて共有され始めた、時代の空気だけに、このテーマを巡るモードの風向きからは目が離せない。
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