良程度の中古車を探し出せば一発逆転!
まず検討したいのは、100万円というスタートラインをさらに下げる方法、「程度の良い中古車探し」からはじめることです。スポーツスターとひとくちに言っても種類は多いのですが、今回は現行モデル仕様と同じラバーマウント スポーツスターを軸に方法論をご紹介しましょう。ベースに最適なのは、XL883Rの基礎でもあるスタンダードモデル XL883。ローダウン仕様のカスタムを目指すなら車高の低いXL883LやXL1200Lなども中古市場にはたくさんあるので、合わせてご検討ください。
程度の良い中古車選びのポイントはココ。
1, 価格(相場より安い感じがすれば、走行距離やその他のポイントをチェック)
2, 走行距離(1万キロは許容範囲、2万キロを超えたら要チェック)
3, 写真で見るカスタムポイント(マフラーやエアクリーナー、ハンドルなど)
4, 実車でのチェック(鉄のパーツが多いので細かなサビなども見ておこう)
5, 跨がってみて駆動部分をチェック(ハンドルのキレや前後サスの動きなど)
ウェブで見られるのは(3)までで、ある程度ここで分別されるでしょう。その後は現物チェックで、サビに関してはあまりナイーブになる必要はないものの、細かなメンテへの気配り度合いというショップの姿勢をはかれる部分でもあります。
そして大事なのが(5)の駆動系。ハンドルを曲げてみてキシキシしていないか、跨がってからの上下運動でサスの動きが渋くないか、などは見ておきたいところ。「ハーレーだから、サスの動きなんてどうでもいい」などと思うなかれ、しっかりとセッティングしてやればスポーツスターはしっかり気持ちよく走ってくれます。
これで豊富な予算が確保できた!
ウェブ上でXL883の中古車を見てみると、程度がよさげなモデルは大体60~80万円のあいだで推移している模様。80万円を超えているとフルカスタム仕様で、これは選考外。60万円を下回ると、実車チェックをしないと不安なレベルですね。ラバーマウント仕様のXL883は2004~2009年までの6年間製造され、2004~2006年がキャブレターモデル、2007~2009年がインジェクションモデルとなっています。どちらを選ぶにしても、改良が重ねられた高年式モデル(キャブなら2006年、インジェクションなら2009年)を狙うのがいいでしょう。程度の良いXL883を60万円で手に入れられたとしたら、フォーティーエイトの142万円に対して最大82万円を確保できることになります。これだけあれば、十分フォーティーエイトを超えるオリジナリティを手に入れられるのです。
「でも、実際にオンリーワンのバイクってどうやって作るのか想像つかない」という声もあるかと思います。そこで、実際にカスタムハーレーを仕上げていくための極意を最後にまとめてみました。
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