100万円から始めるハーレーと言えばスポーツスター
国産モデルに比べて割高な海外系バイク。それでもひと昔前に比べると、比較的身近に感じるほどの価格帯に落ち着いてきています。85万円からのストリート750、100万円を切ったドゥカティ スクランブラーなど、各メーカーも「100万円」を基準に価格設定をしています。ハーレーで見ると、100万円を目安とした際のモデルはやはりスポーツスター。それではスポーツスターそれぞれの特徴を見ていきましょう。
メーカー希望小売価格:103万円~105万2000円
かつてのスタンダードモデルだったXL883に代わってオーソドックスなスポーツスタースタイルを今に伝える883R(パパサンアール)。のきなみローダウン仕様となったラインナップのなかで、その名の由来である“ハーレー流スポーツバイク”の本流を貫く誇り高きモデルなのです。他と比べると幅広いハンドルバーが特徴的ですが、それ以外はすべてがスタンダードな仕様。
メーカー希望小売価格:103万円~107万4000円
XL883Rと同じく最安値モデルとしてラインナップ。「ローダウン」「フロント18/リア17インチのホイール」「ワイドタンク」「プルバックハンドルバー」などが特徴的なモデルで、ツートーンカラーモデル(107万4000円)まで揃えています。ストリートからツーリングまで幅広くカバーしてくれる初心者向けモデルと言えるでしょう。
メーカー希望小売価格:115万円~117万2000円
スタンダードな幅のハンドルバーを備えるという点では、XL883Rよりも基本形に近いスタイル、それがアイアン。スタンダードなスポーツスターよりもローダウン仕様であるところがポイント。ブラックを基調とするエンジン&ボディワークにブラックアウトされたフロント19/リア16インチのスポーツスターホイール、テールライト一体型ウインカーなどを備えるファクトリーカスタムモデルの先駆け。カスタムベースモデルに最適です。
メーカー希望小売価格:139万円~143万4000円
1200スポーツスターでもっともシンプル(?)なモデル。前後16インチスポークホイールというFLスタイルにワイドタンク、クロームメッキ仕様のエンジン、オリジナルのテールランプなど、個性を主張してくる一台です。タンクやフェンダーを小さくすればフォーティーエイトになれるし、大きいタンクを活かしたツーリング仕様にも変えられる“基点”として見られるモデルでもありますね。
メーカー希望小売価格:142万円~144万2000円
ギラリと輝くハードキャンディーフレークペイントに、エイプハンガー&ロングフォークを備えたチョッパースタイルが魅力の一台。メーカー提案型カスタムバイク『ファクトリーカスタムモデル』の一例で、チョッパーカスタム全盛期である1970年代アメリカでブームとなったスタイルを再現しています。手の加え方次第でさらにアクの強いモデルへ昇華させるのも楽しみのひとつ?
メーカー希望小売価格:142万円~146万4000円
街でこのスタイルを目にしたという方も少なくないでしょう、2011年のデビューから人気ナンバーワンの座を不動のものとしてきたフォーティーエイト。ダークなボディワークに足元のインパクトを強める前後16インチスポークホイール&ファットタイヤという組み合わせ、ピーナッツタンク&そら豆シートが描く流麗なシルエットと、カンパニーが手がけたファクトリーカスタムモデルでもっとも注目を集めた一台です。すでに強烈な個性を持ち合わせているので、これをカスタムするのほど難しいことはありません。
メーカー希望小売価格:156万3000円~160万7000円
ロングツーリングに必要なアイテムを標準装備としたスポーツツアラー。容量たっぷりのワイドタンク&1200ccエンジンは長旅での心強い味方となり、ウインドシールドとサドルバッグ、ワイドステップが利便性を大きくアップさせています。スポーツスターそのもののサイズ感が日本人向けでもあるので、ツーリングライダーにはうってつけの一台と言えるでしょう。
それでは、次ページからは「100万円」を基準に、各モデルの価格差にどれほどの意味が込められているのかを探っていきましょう。
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