オリエンタルなドレッシースタイル
メトロポリタン美術館で開催される展覧会のオープニングを盛り上げるイベントの「メット・ガラ」。展覧会テーマに沿った装いがルールになっています。今回の展覧会『China: Through the Looking Glass(鏡越しに見る中国)』は中国文化が西洋ファッションにもたらした影響に光を当てています。だから、ガラ来場者の着姿もどこかエキゾチックな風情に。今季のモード界はオリエンタルなムードが濃くなっていることも手伝って、東洋風のたたずまいが目につきました。まばゆいゴールディーなドレスを着たのは、女優のケイト・ハドソン。ゴールドは近頃のトレンドカラーでもあります。「MICHAEL KORS(マイケル・コース)」のドレスはフォルムがどことなくチャイナドレスのようなタイト感を帯びています。テーマにしっかり即したデザインが、優美なシルエットを描き出しています。
伝説的モデルのリンダ・エヴァンジェリスタも「モスキーノ」をチョイス。つやめきを放つレッドの布地の上から、ブラックの別布が斜めに重なって、ドラマティックな着映えに仕上がっています。中国がテーマになっていることからか、この日は赤を使ったドレスがたくさん見られました。シャイニーな演出は新トレンドに浮上していて、その意味でもタイムリーな装いとなりました。
地元NYの実力派ブランド「3.1 Phillip Lim(スリーワン フィリップ リム)」を選んだのは、モデルのリヤ・ケベデ。ドレス姿が多い中、パンツルックで異彩を放ちました。中国風の立ち襟を連想させるネックまわりが凝った仕上げ。レッドカーペットにふさわしくパンツスタイルをリュクスにアレンジ。きらめきパーツやレイヤード風スタイリングを施して、トップモデルならではのモードな着こなしを披露しました。
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