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ハーレーダビッドソンでアメリカを走るための基礎知識(2ページ目)

ハーレーダビッドソンを生んだアメリカをハーレーダビッドソンで走る――。そんな夢物語のような世界が、思っているほど手に届かないものではないのです。手順さえ整えれば、誰だって実現できる理想の世界でのひととき、その第一歩をご紹介しましょう。

田中 宏亮

執筆者:田中 宏亮

バイクガイド

アメリカはメートルではなくマイル表記

アメリカは速度も距離もマイル表記。ここは知っておきたい

アメリカは速度も距離もマイル表記。ここは知っておきたい

日本では距離や速度表記の単位はメートルですが、アメリカではマイルになります。当然、道路上の規制速度のほか、乗り物のスピードメーターもマイル表記になっているのです(日本輸出時にはメートルに変えられています)。
1マイル = 1609.344メートル
ですので、大体合わせる意味では表示されている数字×1.6と覚えておきましょう。スピードメーターで「100」に針が来る速度は時速100キロではなく100マイルなので、1.6をかけると時速は約160キロということになります。そんな速度で走っていたら、一発でポリスメンが飛び出してくるので、ご注意ください。

日本と異なり右側通行

日本とは逆で、アメリカは右側通行。うっかり日本の感覚で走っちゃうと大事故につながる可能性が

日本とは逆で、アメリカは右側通行。うっかり日本の感覚で走っちゃうと大事故につながる可能性が

こちらの写真を見れば分かりますが、アメリカやヨーロッパは日本とは逆の右側通行です。つい日本の感覚で走り出してしまうと、逆走になってしまい正面衝突する恐れが。直進時は気をつけていても、右左折や合流時についいつもの感覚で左側に入る人が少なくありません。大事故につながる可能性があるので、ご注意ください。

右折なら赤信号でも進んでOK

信号が赤でも、右折に関してはクルマや歩行者に気をつければそのまま曲がってよいというルールが

信号が赤でも、右折に関してはクルマや歩行者に気をつければそのまま曲がってよいというルールが

日本では、赤信号では青になるまで停止していなければなりませんが、アメリカでは少し違います。右折に関しては、進入時に他のクルマや歩行者などに気をつければ、赤信号でも曲がってOKというルールがあります。日本の感覚で停まったままだと、後ろからクラクションを鳴らされたりしますので、こちらもご注意ください。

知っておきたいアメリカの暗黙ルール

信号のない交差点では、先に停まったクルマ(1)に優先権が与えられるという暗黙のルールがある

信号のない交差点では、先に停まったクルマ(1)に優先権が与えられるという暗黙のルールがある

信号のない交差点では、先に停まったクルマに優先権があるという暗黙のルールが存在します。こちらの図のように、先に停車した【1】のクルマが、【2】に先んじて進行できるわけです。それだけ交差点に進入する際は、周囲の状況をしっかりと見ておかねばなりません。日本よりもルールが洗練されている印象ですね。

フリーウェイの速度域は日本をはるかに上回る

アメリカのフリーウェイは、日本でいう高速道路ですべて無料。とにかく速度域が速い!

アメリカのフリーウェイは、日本でいう高速道路ですべて無料。とにかく速度域が速い!

都市間の距離がハンパないアメリカ、当然ながら日本の高速道路のようなものが存在します。それがフリーウェイ。こちらでは都心の環状線や都市間のロングロードのいずれも無料となっています。道幅も広く、直線が長いので見通しもいいのですが、そのためか全体的に速度域が非常に速い。時速で言えば、最低速度が120km/hというところ。あきらかに日本の高速道路のそれよりも速いです。日本のハーレーオーナーだと時速100キロ以下で走られている方が多いので、ここで戸惑われるライダーも少なくありません。とはいえ、郷に入っては郷に従え、できれば渡米前にこの速度域に慣れておくことをオススメしたいです。

ノーヘルOKな州がいくつかある

アメリカではノーヘルOKな州がいくつか存在する

アメリカではノーヘルOKな州がいくつか存在する

日本では完全着用が義務づけられているオートバイのヘルメットですが、アメリカではいくつかの州ではノーヘルOK(ただしサングラスなどのアイウェアは必着)というところがいくつかあります。ルート66が走るアリゾナ州などがそのひとつで、個人の自由を脅かしていることなどが理由だそう。自己責任という言葉が確立しているかの国だからこその制度ですね。せっかくの機会なので、ノーヘル走行を試してみるのも一興かと思いますが、その反面、何かがあっても日本のように手厚く保護してくれたりしないので、そこを理解したうえでお試しくださいね。

一番安心なのはサポートカー付きのツアー企画

経験豊富なスタッフが帯同するツアーならば安心感アップ!

経験豊富なスタッフが帯同するツアーならば安心感アップ!

「さすがに、いきなりひとりでアメリカを走るというのは……」

おっしゃるとおり、慣れない方にとっては非常にリスクが高い話です。そんなアメリカツーリングを万全の体制でサポートしてくれるツアーがあるのです。これだと、個人で参加するより割安で、経験豊富なスタッフが運転するサポートカーが帯同してくれるので、荷物だって預けられちゃうし、ショップ店員とのやりとりの際にも手助けしてくださいます。

もちろん団体ツアー企画ですので、最小催行人員に達しないとツアーが実施されませんが、あらゆるリスクを最小限に押さえたうえでアメリカツーリングを楽しめるので、アメリカを走ってみたい方はご検討されてみてはいかがでしょう。名が通った海外旅行代理店や最寄りのハーレーダビッドソン ジャパン正規ディーラーに問い合わせてみてください。

アメリカツーリングにオススメの4車種

ヘリテイジ、ロードキング、ストリートグライド、ロードグライドの4車種がアメリカツーリングツアー向け

ヘリテイジ、ロードキング、ストリートグライド、ロードグライドの4車種がアメリカツーリングツアー向け

ツアー企画のアメリカツーリングにオススメな車種はこちらの4モデル。ひとり旅で赴くなら、積載能力に秀でたウルトラという選択肢もありますが、サポートカーが帯同するツアーならウルトラは不要。一方で広大なアメリカを走破するにはツアラークラスのモデルとしたく、なおかつノスタルジックな雰囲気も楽しむことを踏まえて選んでみました。FLSTCヘリテイジソフテイルクラシックとFLHRロードキングは古き良き時代のアメリカそのものと言えるスタイルですし、FLHXストリートグライドとFLTRXSロードグライドは大陸横断可能なツアラーとして申し分ない能力を持ち合わせています。

日本と異なり、アメリカのハーレーダビッドソンモデルは本来の力を最大限に発揮するセッティングになっているので、ノーマルモデルと言えどかなりパワフルな走りを味わうことができます。

間違いなく人生最大のロマンになるハーレーでのアメリカツーリング

間違いなく人生最大のロマンになるハーレーでのアメリカツーリング

日本では決して味わえない壮大な風景とハーレーダビッドソンの存在意義が体感できるアメリカ。ハーレーを愛する者ならば、人生で一度は体験してみてほしい企画と言えます。


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