ミラノ発「ETRO」がお手本!今年らしい70年代テイスト
この春夏最大のビッグトレンドになりそうなのが、1970年代ムードの復活です。当時はアメリカでヒッピーと呼ばれた、社会に反発・抗議する若者たちが勢いを得た時代。デニムやカフタン、ポンチョなどのアイテムが体制に属さないボヘミアンのシンボルとして支持されました。先住民族の文化をリスペクトする態度はフリンジやタイダイ、サイケデリックカラー、ビーズなどのディテールとして表現されました。こういったヒッピールックをモダンにとらえ直してまとうのが、今季らしい'70s(セブンティーズ)の迎え入れ方です。ゆるさやボーホー感は残しつつも、だらしなく見せない、エレガンスを足し込むスタイリングがポイントになります。
ミラノブランドの「ETRO(エトロ)」は2015年春夏コレクションで70年代気分を乗せた、若々しくロマンティックでありつつ、リュクスな装いを提案しました。ボヘミアンな雰囲気を宿しながらも、イタリアの老舗ならではのクラフツマンシップに裏打ちされた手仕事ディテールが品格をもたらしています。
【CONTENTS】
Page 1:◆ポンチョ、カフタン+フリンジ
Page 2:◆レイヤード+フリンジ
Page 3:◆フリンジバッグ
ポンチョ、カフタン+フリンジ
'70sを象徴するディテールと呼べそうなフリンジをたっぷりあしらったポンチョは70年代ルックのキーアイテム。もともとエスニック風味を帯びた羽織り物ですが、色彩豊かな糸やしんなりシルエットで、上品に整えるのが今シーズンの受け止め方。肩から袖にかけてボリュームが出る分、脚を細く見せる効果も期待できます。ロングブーツにもどっさりフリンジを配して動きを加えています。
天然素材を用いたアクセサリーも、ヒッピーカルチャーのおしゃれ遺産。フェザー(鳥の羽根)をペンダントトップに使ったネックレスや耳飾りはナチュラル感を添えてくれます。手仕事感の高いビーズ、パッチワーク、刺繍などは華やぎとクラス感を宿します。ボディーを締めつけないカフタン系フォルムが穏やかな着姿に導いています。袖先のステッチやウエストのフリンジもボーホー感を漂わせています。
次のページでは、レイヤード+フリンジ!