Ruby/Rubyの基礎知識

Ruby2.2の変更点と新機能の紹介(3ページ目)

Ruby2.2が2014年12月にリリースされました。2.1からの変更点や新機能を解説します。

橋本 拓也

執筆者:橋本 拓也

Rubyガイド

Float#nextfloat, prevfloat

Float#{next float, prev float} - Ruby Forum

Rubyに限らずプログラムはすべての10進数の小数を表現することはできません。Float#next_float, prev_floatはRubyが表現可能な「次の」あるいは「前の」小数を返すメソッドです。

Enumerable#max, min

いままでは「最大」あるいは「最小」のひとつしか取れませんでしたが、引数に整数Nを渡すことで「上位N個」を返してくれるようになりました。

Enumerable#sliceafter, slicewhen

Enumerable#slice_beforeは以前から存在していましたが、仲間のメソッドが追加されました。

Math.log定義域

対数の底はデフォルトでネイピア数e、つまり自然対数になっていますが第二引数で任意の底を指定可能です。

Module: Math (Ruby 2.2.0)

ここで対数の底として負値を指定した時(logは底が負のとき定義されません)、2.1まではNaNが返っていましたが、2.2からは定義域外を表すMath::DomainErrorがraiseされるようになり、より数学的に厳密になりました。

最後のページではMethod#curryと、proc lambdaの引数扱いの変更について述べます。

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