SDカード
主にデジカメデータの保存用として使われており、専用スロットに挿入することでパソコンに接続する。サイズが大きい順から、SDメモリーカード、ミニSDカード、マイクロSDカードがあり、小さいサイズのものはアダプタを介することで、より大きいサイズのスロットに挿入できる。
著作権保護機能があるため、録画番組をコピーして持ち出し、携帯端末で視聴することも可能だ。このため、SDカードスロットを有するHDD/Blu-rayレコーダーは多い。
また、大容量化させたSDXCメモリーカードもある。ただし、古いパソコン、デジカメはこの規格に対応していないので注意が必要だ。
USBケーブル経由でパソコンとデジカメなどを接続することも多くなったため、SDカードスロットを持たないパソコンもある。この場合は、別途、USB接続のカードリーダーが必要になる。
ここが○
- 携帯しやすい
- デジカメとの相性がよい
- スロットのないパソコンがある
デジカメには欠かせないSDカード
クラウドサービス
リムーバブルメディアがデータを携帯するためのものであるとすれば、「携帯せずにすめば」、目的を果たしたことになる。かくいう筆者も、出先にデータを持参する必要がある際は、常にクラウドサービスを利用している。出先のパソコンで、クラウド上にあるデータを同期、またはダウンロードするわけだ。
クラウドサービスは一定程度の容量まで無料で、それ以上になると料金が発生する仕組みになっているものが多い。有名なDropbox(無料は2GBまで)、Google Drive(同15GB)、OneDrive(同15GB)、Yahoo! ボックス(同5GB)、Amazon CloudDrive(同5GB)など多数あり、MEGAsync(同50GB)、Copy(同15GB)のように最近になってユーザーを増やしているサービスもある。
友人とのファイルやフォルダの共有、削除したファイル復活、メールへの簡単添付、Webブラウザによるファイル閲覧など、機能も充実してきている。
選択に迷うが、Dropboxは他のソフトからの対応が多い上、友人を紹介することで最大16GBまでのボーナスがもらえるのが利点。また、Windows 8.1やMicrosoft Officeとの親和性が高いOneDriveあたりが無難かもしれない。
ここが○
- どこからでもアクセス可能
- 共有や変更履歴もさかのぼれる
- ネット接続がないとアクセスできない
- 安全性に疑問
まとめ
以上、リムーバブルメディアを概観してみた。現状では、総合的に見て、容量、価格、携帯性の面でUSBメモリがもっともすぐれているといえるだろう。だが、将来性ということになると、クラウドの勝利となる可能性が大きい。今後とも、転送速度や保守性、機能が向上していけば、ユーザーはデータのバックアップを意識する必要さえなくなるだろう。
そのうち、「バックアップって何?」という時代がくるかもしれないのである。