便利な現代の生活を実感
農家では雨の日や夜間の作業をするためのスペースとして広い土間が設けられているのが一般的で、田中家も出入り口を入ると土間が広がっています。出入り口を入るとに土間があります。農作業や機織りなど、さまざまなことに活用されました。壁は漆喰です
時代とともに変化した間取り
田中家は、江戸時代の後期に建築されてから時代とともに増改築をし、間取りが変化しています。建築当初は、土間とデイ(表座敷)との間にある大黒柱(下の写真参照)が家の中心です。その後、土間とデイ(表座敷)だけだった空間に、ヘヤ(納戸)とザシキ(奥座敷)が増築されました。さらに、デイ(表座敷)は半分だけ板張りのオカッテ(お勝手)に作り替えられたようです。このオカッテ(お勝手)はカマドなど炊事場が近く、囲炉裏があるので、食事が家族が集まる団らんの場として重宝されたことでしょう。
写真の中央に見えるのが大黒柱。写真の奥が土間になっています
旧田中家住宅(板橋区立郷土資料館内)
住所:東京都板橋区赤塚5-35-25
交通案内:都営三田線 西高島平駅より徒歩約13分、
東武東上線・成増駅北口より 高島平操車場行き美術館経由バス「区立美術館」下車 徒歩約1分
電話:03-5998-0081
休館日:毎週月曜(月曜が祝日にあたるときは翌日)、年末・年始
開館時間:9時30分~17時
入館料:無料(特別展開催中は有料の場合もあり)