今季注目されるメガネって？(2ページ目)

レディース部門

＜審査委員講評：松崎 薫子氏＞
トレンドのレトロスタイルは、シンプルなフレームに色や柄で遊びを加えたものが増え華やかになってきた印象。一見派手にみえる色合わせやデザインも、実際に掛けてみると顔なじみがよくお洒落にみえるものが多数あり。今季は明るい色をぜひ掛けこなして欲しいです。また技術力が際立つ、ヒンジが凝った眼鏡も印象的でした。

社名 ：（株） デュアル
ブランド名/モデル名：DJUAL/OH-09
製品説明： セルロイドテンプルとしては限界まで薄くした独自開発のノー芯テンプル。弾力性に富み軽やかで抜群のフィット感。フロントはセルロイドだからこそのリムの繊細さと、顔なじみのよい形・サイズ感にこだわりデザイン。
審査講評：セルロイドを熟知しているからこそ生まれた、機能美あふれる掛け心地の良さが光る眼鏡。人気のボストン型もこのカラーにすることで優しい印象に。また絶妙なサイズ感も評価のポイント。

メンズ部門

＜審査委員講評：戸賀 敬城氏＞
クラシックタイプはもはや定番になったと思います。昨年から見られたプラスチックやセルと、メタルのコンビに代表される異素材の組み合わせは引き続き多く見られました。そこにどのようにモダンなエッセンスを表現しているかが今年の特徴。最新素材をさりげなく採用する、目を引く色使いなどは、新たに注目していくポイント。小振り、薄さなどコンパクトなデザインにすることでかけこなしやすくしているものも増えていました。

社名： （株） アトリエサンク
ブランド名/モデル名：USH by yuichi toyama/UF0-047 Tyler
製品説明： 『Light Classic』をベースに今回のテーマである"ODD"（奇妙や変わったを意味する）『ちぐはぐ』『ズレ』をディテールデザインで表現し、USH ならではの新たなクラシックスタイルを提案しています。
審査講評： 80 年代のタイプをモダンに昇華し、モノとしての面白味はもちろんですが、掛けて違和感がないということにも配慮がなされています。クラシックであっても浮いて見えない、掛け心地も柔らかいという今年らしい1本。

キッズ部門

＜審査委員講評：和田 達也氏＞
身体の成長とともに、視力も発達する大切な時期、発達には、目を使って「見る」ことが欠かせないので正しいメガネ選びが重要です。例年に比べ、エントリー数はやや少なかったのですが、エントリーされたメガネはある一定のクオリティの高さを感じました。キッズ特有の機能開発を進めたスポーツ用、一般向けに開発された技術を子供向けに継承した学習用など様々なジャンルのメガネが揃いました。メガネには医療的な側面とファッション的な側面がありますが、成長時の子供に最も大切な要素はもちろんビジョンケアであり、スタイリングも年々向上し、大人向けのモノとほとんど変わらないほどのレベルになっています。このカテゴリーのデザイン発展は大変重要な責務です。

社名： FLEYE LTD.
ブランド名/モデル名：FLEYE/Lenni
製品説明： 24層の極薄カーボンファイバーに表層のグラスファイバーを重ねて頑丈なフレームを実現しました。超軽量のフレームと受賞歴もある調節可能なFLEYE のパッドワイヤーが完璧な掛け心地をお約束します。
審査講評： 本体はカーボンファイバーで構成され、軽量で精緻なイメージに仕上がっています。子供向けとは思えないほどの高級感を演出、同社で築かれた大人向けのメガネの技術が継承された完成度の高いメガネになっています。


次のページでは、サングラス部門、機能・技術部門のグランプリをご紹介します。