ボルトオンで楽しむカスタム
[04] 2014 XL1200X / GLEAMING WORKSカスタムと一口に言っても、その手法はさまざま。究極系は、フューエルタンクやフェンダー、ハンドル、マフラーなどワンオフ製作してコーディネートするフルカスタムですが、当然お値段は相当な額におよびます。そんなカスタムを手頃に、そしてシンプルに施しつつも個性を出しちゃおうという手法がボルトオンカスタム、いわゆる既製品パーツでコーディネートする方法です。
大阪のモーターガレージ グッズというショップが手がけるハーレー用パーツブランド『グリーミングワークス』は、人気モデル XL1200X フォーティーエイトをより乗りやすくすることを目的にパーツ開発をされています。やはりハーレーは“アメリカ人によるアメリカ人のためのオートバイ”なので(最近はそうでもなさそうですが)、私たちが快適に乗るためには自分たちに合うカスタムを施してやるのが得策。気になる方は、ぜひグリーミングワークスをチェックしてみてください。
[手がけたショップ]
GLEAMING WORKS (大阪府豊中市)
超攻撃型カフェレーサー
先ほど特異なベース車両をもとに組み上げられたカフェレーサー カスタムをご紹介しましたが、今度はスタイルそのものが超攻撃的なカフェレーサーです。手がけたのは、東京・八王子のカスタムショップ ブラッククローム バイクワークス。とある有名人の方のバイクカスタムも手がけるショップで、ビルダー松本 悌一さんの飛び抜けたセンスから生み出されるカスタムハーレーにファンも多いのです。とにかくどの部位を見ても個性的で、ハンドルバーひとつ見ても「え? こんな形ってあるの?」ってびっくりしてしまうほど。このカスタムスポーツスターのキモはリアエンド……いわゆる、後ろから見たビューワーで、国産スポーツバイクのデザインを松本さん流にアレンジしたもの。「カフェレーサーって、ストリート最速を目指すわけじゃないですか。だったら街中で他のバイクを抜き去ったときに、個性的なリアエンドを見せつけて『なんだあれ!?』って思わせたい」という狙いから生まれたのだそう。そりゃこんなのに抜き去られたら、イヤでも印象に残ってしまいますね(笑)。にしても、カッコいい!
[手がけたショップ]
BLACK CHROME BIKE WORKS (東京都八王子市)
快適な旅を楽しめるスポーツスター
チョッパーからストリート、レーサー、ドラッガーなど、あらゆるカスタムをも受け入れてくれる度量の深いモデル スポーツスター。ここに登場したのは、スポーツスター本来の快適な乗り心地をさらにブラッシュアップさせ、ツーリング向けスタイルに昇華した一台です。手がけたのは、都会のストリートシーンに映えるカスタムを信条とする大阪のトランプサイクル。ノーマルの状態でも十分乗りやすいスポーツスターですが、手に馴染む細身のミリサイズ版アップライトハンドルバーに容量の大きいフューエルタンク、分厚いダブルシートなどをワンオフ製作したというスペシャル仕様なスポーツスター。またがった際のポジションはほどよい高さを保っており、足着きに関しては人によって異なりますが、ひとたび走り出せば背筋を伸ばしたまま流れる風景が楽しめるツーリングスターとも言える一台。もちろんトランプが手がけたとあって、最低限の軽量化とマシンとしてのブラッシュアップも施されているので、そこいらのネイキッドバイク以上に快適ライドを楽しめることは間違いありません。
[手がけたショップ]
TRAMP CYCLE (大阪市都島区)
カスタムはハーレーダビッドソンならではの遊び方です。こうした側面も含め、ハーレーに乗ることをもっと楽しんでもらいたいですね。