レディースファッション/定番アイテムの着こなし・選び方

60年代エレガンスに虜!グレース・ケリーの着こなし(3ページ目)

ニコール・キッドマン主演の映画『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』が公開されます。おしゃれ好きにとっては当時のロイヤルファッションも大きな見どころ。60年代ルックが見直され、私たちにも着こなしの参考にできそうなポイントがいっぱいです。今回は、衣装デザイナーを務めたジジ・ルパージュ氏が描いたイラストと映画のルックを見比べながら、着こなしを解説していきます!

宮田 理江

執筆者:宮田 理江

レディースファッションガイド


肌を隠しつつも華やかに


(C)2014 STONE ANGELS SAS

(C)2014 STONE ANGELS SAS



ジジ・ルパージュ氏が描いたデザイン画

ジジ・ルパージュ氏が描いたデザイン画




いわゆる「真知子巻き」のスカーフが60年代レトロのたたずまい。キャッツアイ形のサングラスは、地中海に面し、陽光が降り注ぐモナコに似つかわしい。レモンイエローのセットアップにも当時の風情が薫ります。ジジはニコールのブロンド、ブルーの瞳、白い陶器肌になじむ色味を選んだそうです。淡い黄色はグレースのお気に入りの色でもありました。宮廷を出て街中で過ごすグレースのくつろいだ気分を写し取っています。スカーフの柄次第で雰囲気を変えられるから、シーンに合わせてアレンジが利きます。

(C)2014 STONE ANGELS SAS

(C)2014 STONE ANGELS SAS


ジジ・ルパージュ氏が描いたデザイン画

ジジ・ルパージュ氏が描いたデザイン画




赤十字を慰問する場面だけに、色数を抑えた、節度や良識を感じさせる装いです。白の大襟が目を引き込むのと同時に、クリーンでピュアな人柄を印象づけています。ロンググローブ、帽子、バッグを白で統一して、白衣の天使たちに通じる飾らないムードを醸し出しました。コートのカッティングは典型的な60年代シックで、今見るとかえってモダンに映ります。ドット柄のボウタイ・ブラウスが白を引き立てています。ジジはグレースがこのような小さな帽子をよくかぶっていたのを知り、60年代調のコートに合わせすスタイリングを着想したそうです。小ぶりの帽子は貴婦人の風情を生んでいます。


次のページでは、可憐なプリントを優雅に着こなす!

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